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4/25 ニュースなスペイン語 Hepatitis infantil 2:小児肝炎2

4月14日の続報。

14日の記事では、スペインで原因不明(de origen descococido)の小児急性肝炎(hepatitis aguda de infantil)が3例発見された、と紹介した。

世界保険機関(WHO;OMS)がこの度、この原因不明の肝炎についての中間報告を発表した。同機関は看過できない事態と見ているのだろう。

報告によれば、現在、少なくとも(al menos)11ヶ国、169例の発症例が確認されている。

発症地と目されているイギリス(Reino Unido)では114例で最多。これに続くのがスペインで、13の発症例が報告されている。

冒頭で紹介した17日の記事の段階では、スペインはわずか3例だった。また、イギリスで初めて発症が確認されたのが、4月5日だったので、それから1か月も経たない内に、爆発的な増加と拡大を見せたことになる。

発症例の大部分がヨーロッパだが、アメリカ合衆国(Estados Unidos)で9例、イスラエルで12例、それぞれ確認されているから、じわりじわりと、ヨーロッパの国境を超えて、広がりを見せているのが、何とも不気味で、何かコロナの時の既視感もある。

主な症状は腹痛(dolores abdominales)、下痢(diarrea) 、嘔吐(vómito)で、時に発熱(fiebre)を伴い、約1割(17例)で肝移植(trasplante de hígado)が必要となっている。発症例の74のケースでアデノウイルス(adenovirus)が検出された。

気になるのは、20名近い患者がコロナウイルスに感染していた点だ。

世界保険機関は手洗いを頻繁に行うこと(lavado de las manos frecuente)を予防策(medida preventiva)として推奨している。

しかし、同機構は、今までのところ、イギリスやその他の感染が確認された地域への渡航は制限していない。 国をまたぐ旅行が感染の拡大と関連があるとは特定していない(los viajes internacionales guarden relación con la proliferación de casos)というのが理由だが、では、何故、イギリスの外でも、発症例が確認されているのか。

いろいろな地で、同時発生的に、偶然、似たような、原因不明の肝炎が発症しているのか…?

人の動きが感染拡大の原因でないとすると…。空気感染?飲み水による感染?

これはこれで怖い。

出典
https://www.rtve.es/noticias/20220424/oms-confirma-169-casos-nueva-hepatitis-aguda-infantil/2338000.shtm