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4/14 ニュースなスペイン語 Capital chino:中国資本

日本と同様、スペインの市場(シジョウ)にも中国資本がドッと押し寄せている。

そんな中国について、風力発電部門(sector eólicos)で「ある種の不均衡の疑惑(una posible distorsión)」があるのではないかとして、欧州委員会(Comisión Europea)が捜査に乗り出した。

欧州委員会にとって、パートナー(socio)であると同時に、経済では競争相手(un competidor económico)であり、欧州全体のライバル(un rival sistémico) ある。

そして「いつもフェアプレーとは限らない(no siempre jugando limpio)」という、何か、ぬぐいきれない不信感を委員会は抱いている。

だから、躍進すさまじい中国製品が欧州市場を独占すること(los productores chinos acaben acaparando el mercado europeo)を委員会は回避したいので、中国資本の出方には目を光らせている。

そこで、今回調査の対象になったのが、中国政府が補助金(subsidios extranjeros)を出すことによって、欧州製品にとって、不当なアドバンテージ(ventaja injusta)が生まれ、これが、競争を歪ませている(puede haber distorsionado la competencia)のではないかとの疑惑だ。

具体的な金額や手口が明らかになっているわけではないし、そもそも、調査対象の事案が犯罪を構成するのかも分からない。

しかし、調査結果のいかんによっては、競争上の歪みを是正したり(corregir las distorsiones)、契約の独占的な落札を禁じたり(prohibir la adjudicación de los contratos)するための措置が取られることになる。

実は、中国資本は、ソーラーパネル部門(paneles solares)や鉄道部門(ferroviario)、電気自動車部門(coches eléctricos)などで、「フェアプレーとは限らない」動きがあるのではないかと欧州委員会は睨んでいるみたい。

もう、疑心暗鬼状態・・・。

写真は集合型風力発電所(parques eólicos)。

スペインだけでなく、ギリシアやフランス、ルーマニア、ブルガリアといった国でも、中国はフェアプレーとは限らないゲームをやってるみたい。

やれやれ・・・。

ちなみに、「eólicos」は「風の」を意味する形容詞。

この語は、ギリシア神話の「風の神アイオロス(Aiolos)」から派生した。

日本神話には「風神」、ローマ神話には「ウェンティ(Venti)」、そして、マヤ神話にだって「フラカン(Huracan)」がいる。

そして、諸説あるが、フラカンからは「ハリケーン(hurricane;huracán)」が派生した。

いろいろな文化・文明が風に畏敬の念を抱いている。

その風神をも恐れない中国は、やはり、只者じゃない。

出典
https://www.rtve.es/noticias/20240409/bruselas-investigacion-distorsion-sector-eolico-inversores-chinos/16052773.shtml