マガジンのカバー画像

わたしをつくったひとびと

41
「いまのわたしがいるのは、あのときの、あなたのおかげです。」 そんな感謝の気持ちを込めて、わたしのルーツとなったひとびとを語ります。
運営しているクリエイター

#昔の思い出

リアカーをひくひと

学校から見える道を、ときどき通るひとがいた。 そのひとは、リアカーをひいていたんだ。 わ…

jida
2年前
3

ブラックリスト

「わたしさ、警察のブラックリストに載ってるんだよね」 仲の良かったあの子が、突然そんなこ…

jida
2年前
3

天に召された園長先生

園長先生を失ったのは、ガス爆発のせいでした。 わたしはあの頃、まだほんの数年しか生きてい…

jida
2年前
3

ぜんぶひとくくりに、「登校拒否」と呼ばれていたあの頃

ある日突然、クラスメートがひとり、学校へ来れなくなった。 あの時代は、どうしていいか、誰…

jida
2年前
4

こだわりのあるあの子がキレた時

こだわりのあるあの子には、仲良しがいた。 仲良しの子は、誰ともうまくやっていたように見え…

jida
2年前
2

マスコットガール

その転校生は、色が白くて、細くて、今までこの学校にいた子とは、なんだか雰囲気が違っていた…

jida
2年前
3

小学生の奢り総額が5万って、なんだよ

見るからに地味だった子が、実はお金持ちだった、という話。 例の地味グループの主要メンバーの二人は、奇妙な関係だった。 どんな関係図だったかは、そこまで親しくなかったからよくわからないけれど、そのグループのボス格だったAが、Bによく奢っていたのは知っていた。 なんで、小学生が奢るほど裕福なんだ?と思っていたけど、どうやら、Aの家はお父さんがAに激甘で、お金を自由に使わせていたらしい。 ある時、BがAの言うことを聞かなかった時、二人は仲違いした。 これが初めてというわけでは

昔の学童

あの頃、全国で学童がどんな風に運営されていたのか、わたしは知らない。 けれど、ある町にあ…

jida
2年前
6