見出し画像

公認会計士予備校の選び方と「合格しやすい生徒の傾向」を予備校の先生に聞いてきた!

こんにちは。
「公認会計士」についてわかりやすく伝える活動をしている、通称「ゆる広報部」です。

今回は、「公認会計士予備校の選び方」「勉強のコツ」など、気になる受験勉強のアレコレを、なんと大手予備校現役講師の先生に聞いてきました!
私たちも自分が通っていた頃を思い出しながら、「今も変わらないな〜」「ここはずいぶん変わったな〜」なんて楽しくお話をお聞きしました。

何年も受験生をサポートしてこられた予備校のベテラン先生ならではの視点、とっても参考になると思います。


どこの予備校が一番?!


大手予備校現役講師の松島先生にお話をお聞きします。

松島先生、よろしくお願いします。

画像2


ーー さっそくですが先生、ずばり、どこの予備校が一番なんですか?!

一番はむずかしいですね(笑)

何をもって一番とするのか……合格者数なのか、合格率なのか。予備校それぞれに特色があるので、結局は自分に合って、合格までしっかり走りきれるところが一番なのではないでしょうか。

ーー なるほど。私たちは予備校大手3つの特徴を下記のように把握しています。

【資格の大原】唯一の学校法人で、講師が常勤のためいつでも質問がしやすい。
【資格の学校TAC】講師がほぼ全員公認会計士試験合格者なので実務にも精通している。
【CPA会計学院】ここ数年怒涛の勢いで伸びている。大手3つの中で授業料が最も安い。
(授業料は選択するコースによって変わります)

そうですね。
各スクールが公表している合格者の実績数値を見ても、大手3つであればどこを選んでもカリキュラムの質が低いということはありません。それぞれの良さがありますし、実際に説明会などに参加して雰囲気が自分に合うか、通いやすいか、気になる点を確認してみるといいと思います。

ーー 松島先生が個人的に、「ここはチェックしておくべき」と思うポイントはありますか?

質問のしやすさですね。

公認会計士試験は合格するまでとてもしんどく長い期間です。学習のボリュームも膨大なので、遅れを出さないようその都度その都度解決していくことが重要。講師にいつでも質問ができるのかなど、授業以外でのフォロー体制はチェックしておいて欲しいと思います。


予備校生の傾向について教えて!


ーー 現役予備校生の年齢層を教えてください

私が所属する予備校の最新データでは、予備校に通い始める人の約75%が学生で、25%が学生以外です。ただ、社会人の方は通信講座を受講していることが多いため、通学クラスの授業を受けているのはほとんど学生ですね。

ーー 社会人の受験者数は減っているのですか?

いえ、仕事と両立して公認会計士を目指す人は、増えています。
2019年はここ数年で最も多い受験者数となりました。通信講座受講の割合が多い予備校ほど社会人の割合も多いのではないでしょうか。

一方、2006年に公認会計士試験の仕組みが大きく変わり、受験資格なく誰でも受けられるようになった影響で、勉強を早く始める人も増えています。

画像2


ーー 個人的に聞いてみたかったことなのですが……
先生が見て、「合格しやすい生徒の傾向」などはありますか?

実は……あります。

もちろん当てはまらなくても合格する人は合格する、という前置きをした上で、私個人が感じている「傾向」をお話しすると、

1、マイペースにコツコツと継続して努力ができる人
2、朝方の人
3、講師陣をうまく使えて軌道修正ができる人

これらに当てはまる人は「伸びる」と思って見ています。

1、マイペースにコツコツと継続して努力ができる人

最初に爆発的な熱意で頑張りすぎてしまうと後々息切れするケースもあるため、自分のペースでコツコツ淡々と継続して努力できる人が強いなと感じます。

2、朝方の人

朝早起きして1日をフルに活用する方が、学習効率も良くなります。うちでは朝8時からテストを実施し、朝型になるよう習慣づけを行っています。

3、講師陣をうまく使えて軌道修正ができる人

こちらは授業以外の時間の使い方ですね。授業は平等に共有されますが、それ以外の時間の使い方は人によって大きく差があります。せっかく予備校に通って講師が近くにいる環境で自習するのであれば、活用しないのはもったいない。

講師への接触が多い生徒は学習の状況を把握しやすく軌道修正がかけやすいのはもちろんのこと、雑談のようななんでもない話題からメンタルの状況が伝わることもよくあります。講師がサポートできることもあるので、日頃からコミュニケーションをとってうまく活用して欲しいと思います。

ーー 勉強面だけじゃなく、生徒のメンタルも気にしてくれるのですか?

すべてを把握することはできませんが、困っている人はいないかなるべく気をつけて見るようにしています。

予備校に通うことが楽しくなれば勉強も進むので、なるべく楽しく通える環境を作ってあげたいなと。「あれ、なんだか孤立しているな」という人がいたら他の人と関わるきっかけを作ってあげる、などはよくあります。

ーー 仲間はいた方がいいのでしょうか

長年受験生を見て来て、通学クラスでは仲間がいる方が助け合えたり、モチベーションを保てたり、良い影響が大きいです。勉強の過程で誰しもどこかで行き詰まりを経験するので、そういう時に支え合える仲間がいてよかったと合格者は言いますね。

友達と自分を比べて悔しい思いをすることも時にはあるようですが、結果的にグループ内でお互いを高め合い、グループ単位で全員ゴソっと合格するなんていうパターンは本当によくあります。

うちの予備校の場合は自習室で共通の知り合いを介して仲良くなることも多いようで、生徒たちも自主的に仲間と繋がるようにしていますね。


ーー 松島先生、今日はたくさんお話をお聞かせいただき、ありがとうございました!

ありがとうございました!


おわりに

予備校や講師の先生個人によって大きく違うと思いますが、今日お話をお聞きした松島先生はとても生徒のことを見てらっしゃるのだなぁと驚きました。

本日のお話を、予備校選びや勉強の参考にしていただけたら幸いです。

今後も、公認会計士というお仕事についてわかりやすくお伝えしていきますね。どうぞよろしくお願いいたします。

ではまた!

----------

匿名メッセージサービス「マシュマロ」でメッセージを受けつけてます。
ご質問などありましたら、お気軽にメッセージください。

マシュマロからいただいた質問にお答えしています。よろしければこちらもぜひご覧ください。