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【ジコウするおとなたち #3-①】神の島に住む”肩書き猟師”/ 亀谷潤さん

こんにちは!株式会社ジコウで記事ライターをしている遠藤はなです!

連載「ジコウするおとなたち」第三弾です。
”ジコウ”とは、「自ら考え、行動し工夫しながら幸せになること」を意味しています。本連載「ジコウするおとなたち」では、自ら”ジコウ”を実現しているおとなたちのインタビュー記事を発信していきます!

〈こんな人におすすめ!!〉
営業職で今働いているけどモヤモヤしている人
・今の仕事が、将来どう役に立つか不安な人
・仕事に対する新しい価値観を得たい人

※この記事は、7分で読めます。

今回インタビューさせていただいたのは、エネルギー開発をフィールドにした企業で海外でプラント建設現場にて活躍された後、愛媛県の大三島にて猟師兼農家として生活している、亀谷潤さんです。

会社勤めの頃は、エリート的働き方に憧れがあり、自分のやりたいことができている、と感じていた亀谷さん。ある時をきっかけに自分の価値観の変化に気づき、その感覚に従って、「サラリーマンを辞めて猟師になる」という決断をしました。

今回のインタビューでは、そんな亀谷さんに、
人生の一部としての仕事観
・自分の直感に従って生きるコツは何か
といった観点で質問をぶつけてみました。

ぜひご覧ください👀✨


短い人生の中で、自分の感情に素直に従う

ーー前職では設計やプロジェクト運営、試運転などをされていたとのことですが、それらをやめて、猟師になったきっかけは何だったのですか?


前職を選んだときは、自分の中で、世界を舞台に一線で働きたいという思いがあったんです。その希望通り、仕事を通じてサウジアラビア、インドネシア、フィリピン、カナダ、アメリカ、オーストラリア、韓国、マレーシア、と世界を転々としました。
自分では当時望んでいた通りの仕事をさせてもらったと思っています。

だけど、30歳になって自分の人生について、このままでいいのかなと改めて考えてみたときに、自分の価値観も新卒のころと結構変わってきていて

建設現場での仕事は、人工物に囲まれた、自然の全くないところでの生活になります。その中で、プロジェクト運営のために効率的、論理的に人を数字で評価しないといけない。感情の部分を脇に置いて非情な判断もしなければならないこともある。そんな中でたまの休みに自然の中で過ごす時間とか、自分や周りの人の感情、感性に触れる時間とかっていうところに重きを置き始めている自分に気がついて。

自分の気持ちに正直に生きるっていうのがモットーなので、前職をやめて、猟師になりました。

ーーたしかに、何かをやっていく中で、自分の価値観の変化に気づき、他のものに挑戦してみたい、と思うことはあります。だけど、それ気づいたときに実際に行動に移せる人って少ない気がします。

そうですね。
でも、人生ってすごく短い。だから、いつかやりたいなんて思ってたら多分できないし、正直明日死ぬかもしれない中で。今やらないと多分後悔するだろうなというのは常に思っています。

その視点に立ったときに、いろんな国に行って、仕事をしてたけど、だんだん、なんかドキドキしなくなっている自分に気づいて。現状維持ということに、あまり魅力を感じないな、と。
だから正直、転身したというより、ずっとまっすぐ進んでいるつもりで。自分の行きたい方向はどっちかという感情に、素直に従って突き進んでいるような感覚です。

大三島との出会い

ーー九州の大学をご卒業されていますが、なぜ新しい拠点として九州ではなく大三島を選ばれたのですか?

これってタイミングなんですよね。
よし仕事をやめよう、狩猟とか農業とかを主体になりわいを立てよう、というふうに思い立ったときはまだ場所を決めてなくて。
以前1回旅行で、偶然大三島を通りかかって、自転車でしまなみ海道を自転車で行ったときに、ふとこの島は悪くないなって思ったことがあったんです。本当に偶然、一瞬通っただけなんですけど。

その後よし、会社辞めてどっか行こう、でもどこ行こうかなと思ったときに、そういえば大三島良かったなと思って。

調べてみたら、移住関連の窓口があって、おばちゃんがすごく親切に相談に乗ってくれて、ちょうど良い物件ありますよって、紹介してくれたんです。

それでとりあえず、大三島に移住してみようと思って。色々細かいことは、大三島に移ってから考えようって、思ってたので(笑)
それで実際移住してみると、農家の人たちのコミュニティがすごくあってみんなによくしてもらって。すごく大三島に、歓迎してもらえたというか。

そしたらなんと、とりあえず一年限定で大三島にいるかみたいな話だったのが、そのままずっと居てしまっています(笑)コロナがあってなかなか周りを見に行けなかったのもあるし、大三島は居心地が良いし。
大三島に呼ばれているみたいな感じがあったから。
だから大三島を拠点として選んだ理由は、人によってはこういうのを運命というのかもしれませんが、多分タイミングだなって思っています。




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