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光です。構図です。絞りです。 #思い込みが変わったこと

写真を撮るということ。

光はどうか?
構図はどうか?
絞りはどうか?

光には差して来る方向により、順光、サイド光、逆光などがあり、さらに光の強さによってはフィルターを使ったり、センサーの感度を上げ下げして撮影者の意図する明るさにコントロールする。
また、光がレンズやフィルターに入る角度によってはフレアやゴーストなどの悪影響がでる可能性があるので注意する。

構図は被写体をど真ん中に捉えることを日の丸構図と言い、初心者や記録写真によくある構図だ。初心者から抜け出すために解説本やネット、著名な写真家の方々の作品を漁るようにして同じような構図をひたすら撮ってみる。

絞りを変化させるとボケのコントロールができる。
目いっぱいぼかしたい時は絞りを開放に、ぼかしたくない時は絞り込んでいく。また、レンズの特性上、少し絞った方が解像感が増すものが多い。

これらを確認した上で脇を締めてカメラの水平を確認しブレないようにシャッターを切る。

これが写真を撮るということの基本だ、この基本を踏まえないと写真としてはダメだ。
この基本が身に付くまで繰り返し、複数のカメラ雑誌を毎月購読し、解説本などを熟読、機材もアップグレードし『作品として絵になる写真』が撮影できるようになってきた。

そんな時、子供が産まれた。記念撮影だ。

赤ちゃんをベッドに寝かせたり、抱いたりして撮影しまくる。写真を確認した。光、構図、絞り、いい感じの作品に撮れてる。

嫁さんに見せ、褒められ悦にいる。

嫁さんは自分のスマホで赤ちゃんを撮っていたので見せてもらった。

『!!・・・言葉が出ないほどの衝撃』

その写真は、ごくごく一般的なスマホで撮った写真。日の丸構図で赤ちゃんの小さな足の裏を撮った写真だった。
足の裏はふっくらとし、透き通るような柔らかく見える肌。そのふっくら柔らかな小さな足に添えられた母親の小柄なはずの手がずいぶんと大きく見える。

この写真がいい、すごくいい。とにかく理由なんか無くいいのだ。心にガツンときた。

心を揺さぶられるとはこういうことを言うのだろう。

嫁さんに聞くと『写真撮影の基本たるものを考えて撮っていた訳ではない、ただ、このかわいい足を撮った』と言っていた。

自分が今まで撮ってきた写真を見返すと、写真としてまとまってはいるものの、どこかで見たことがあるような写真ばかりだった。

基本は確かに大事だと思うけども、それよりもあんまり難しいことを考えずに『感じるままに撮る』って楽しい。

今では、私も肩肘張らずに楽しくシャッター切っている。

ちなみに肩肘張らなくても脇は締めている。

#思い込みが変わったこと

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