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手帳のある毎日を「楽しく自走」するきっかけ作り。自分軸手帳の「手帳レッスン」とは

2024年で発行4年目を迎えた「自分軸手帳」では、「自分軸を育てる、仲間と育てる」を合言葉に、手帳の発行やオンラインコミュニティ運営を行っています。

この企画「自分軸手帳の舞台裏」では、運営現場の裏側や、手帳・活動に込めた思いなどを運営メンバーが語ります。

▼「自分軸手帳の舞台裏」バックナンバーはこちらから

既に自分軸手帳をご存知の方はもちろん、自分にピッタリの手帳をお探しの方、胸に秘めた得体の知れないモヤモヤを手放すための手がかりを見つけたい方も。ぜひ最後までご覧くださいね。

さて、今回ご紹介するのは、オンラインコミュニティ・自分軸手帳部内で開催している看板イベント「手帳レッスン」の舞台裏。

「手帳レッスン」とは

月間テーマ(上図参照)に合わせて月に一度開催する、40分間のオンラインイベント。「このテーマを掘り下げることが、どう自分軸に効くのか?」というマインドセットとともに、手帳の書き方や使い方・活用事例などを紹介する。運営メンバーのプレゼンテーションを聞きながら、感想や気づきの交換で盛り上がる参加者同士のチャットも醍醐味の一つ。リアルタイム参加が叶わない部員さん向けに、アーカイブ(録画)も用意。

▼ 公式noteでは、手帳レッスンの内容をご紹介するnoteも毎月公開中。本記事と併せてご覧いただくと、より一層お楽しみいただけますよ!

この記事では、この定例イベントに込める思いやここだけの裏話を、運営メンバー&手帳レッスンプレゼンターのあさもっちゃんえみかが語ります。
聞き手はライターの矢島美穂さんです。


【語り手】

  • 自分軸手帳運営メンバー・あさもっちゃん

2020年からバーチカルの手帳を使い始める。とあるコミュニティの手帳部で手帳習慣が身に付いて、「手帳って楽しい!」と自分軸手帳運営チームにジョイン。「自分軸手帳のビジョンと自分のビジョンとの重なり」に気が付き、2024年から自分軸手帳運営を本業に。好きなことは、好きなものをおススメすることと、そのためにどうするかを0から考えること。

  • 自分軸手帳運営メンバー・えみか

外資系航空会社に勤めていた2021年、自分軸手帳を使い始める。会社員生活と両立する形で2021年10月から自分軸手帳運営チームにジョイン。2023年、自分軸手帳を使い内省することで見えてきた「人生でやりたいこと」に挑戦すべく、12年勤務した会社を退職し個人事業主に。自分軸手帳部員向けイベント「習慣化チャレンジ」企画・運営リーダー、「手帳レッスン」の企画・ファシリテーターを務める。


手帳のある毎日を「楽しく自走」してもらうために

―― 運営メンバーが登壇する「手帳レッスン」は、自分軸手帳部のメインイベントですね。ずばり、このイベントの目的はなんでしょう?

あさもっちゃん:毎月1回、「実際に手帳を書き、自分の価値感や思いを知るためのきっかけを作ること」です。

実際の手帳レッスンで使用したスライド

あさもっちゃん:こういうイベントって、参加しただけで「ためになった!」とか、「なんだか生まれ変われる気がする!」って思うじゃないですか。でも、その学びやテンションって、その場限りの錯覚に近い。(笑)

だからこそ、このレッスンは「”確実に”手帳に書く」というアクションにつなげてもらうことを目指して企画や場作りをしています。

―― 毎月の「手帳レッスン」が、手帳を書くためのエンジンをかけ直す機会とし機能するわけですね。でも、「もっと高い頻度でエンジンをかけ直してもらう方が書き続けられるのでは」という考え方もあるのでは。

あさもっちゃん:最初は私たちも、催し物が多いほど部員さんに満足してもらえるのではないか、と思っていた気がします。そういう面で「手帳レッスン」とか「習慣化チャレンジ」って、コミュニティの活動としてとてもわかりやすいじゃないですか(笑)。実際に、手帳レッスンをもっと頻度高く開催していた時期もあったんです。

えみか:2年くらい前のことでしょうか。部が軌道に乗って少し落ち着いた頃、ふと運営メンバーで俯瞰して考えたんですよね。「1ヵ月、あるいは1年というスパンで、部員さんにはどんな流れで過ごしてもらうのが最善なのか?」「どんな情報が、どんな順番で、どこまで必要なのか?」って。

2024オリエンテーション「自分軸手帳部のはじめ方」より

あさもっちゃん:すると「こちらからの発信量に部員さんが溺れてしまっているのでは?」「その月のテーマを明確にして取り組んでもらう方が、わかりやすく効果的なのでは?」と新たな視点が生まれてきたんです。そこで、ひたすら情報を提供するのではなく「もくもく会(※1)」や「部室(※2)」のような「書くための場」と連動させて、確実に書く流れを作っていこうと、運営メンバーやサポーターさん(※3)と理想を確認し合いました。

※1:もくもく会
予め設定された日時に部員がオンライン上で集合し、30分間手帳に向き合い書き込む定期開催の会。各回のテーマに合わせた解説を聞いたり、チャットで部員同士情報交換をしたりすることもできる。

※2:部室
仲間と手帳タイムを過ごしたい部員さんが自由に開催できる、オンラインでゆるくつながる手帳タイム。テーマ設定などはなく、各自自由に過ごすことができる。

※3:サポーター
心理的安全性を担保し、あたたかいコミュニティ運営を実現するために、運営サポートを担う人々。もくもく会のファシリテートや、部員向けの月刊情報発信、その他部内を盛り上げる役割を果たす。

―― なるほど。「集中すべきポイントを明確に、心地よいペースで書けるよう仕組みを整えた」というわけですね。とはいえ、運営側としては、わかりやすい活動を減らすのは勇気のいる決断だったのでは?

えみか:外国に「馬を水辺に連れて行けても、水を飲ませることはできない」ということわざがあります。実は、運営チームのリーダーであるようこさんも似たようなことをよく言うんです。「書き方を伝えることはできても、部員さんに実際にペンを持たせることはできない」って。

私たちがどれだけ盛り上げても、「手帳の書き方を知っている」ことと「実際に書き始める」ことは別物なんですよね。だから、「部員さんに楽しく自走してもらうためのベストな仕組み作り」を軸に判断することに集中しました。

あさもっちゃん:しかも、この決断をした頃は、部員さん同士のコミュニケーションもあたたかみと深さが増していて、そこで生まれる気づきの質も上がっていた。だから、運営側ばかり力まなくても大丈夫、と思えた部分もありますね。部員さんが育んでくれた文化が、ブレのない決断を後押ししてくれたとも感じます。

「おりこうな勉強会」じゃつまらない!
ほどよいカオス感が育むモチベーションと化学変化

―― では、月に一度という限られた機会の効果を最大化するために、大切にしていることはありますか?

あさもっちゃん:まずは、ライブ感があること。一方的な発信ではなく、プレゼンターと参加者、あるいは参加者同士の活発なコミュニケーションは必須だと思っています。

手帳レッスンの内容は毎月の部テーマに沿って企画していますが、実はこのテーマ自体に毎年大きな変更はありません。

最初に自分軸手帳が大切にしている「目標と振り返り」。
その後テーマは概ね手帳のワークページの順番に従って設定している。

あさもっちゃん:ですから、各テーマ別のレッスンを動画コンテンツにして毎年配信するというやり方のほうが、効率はいい。

でも、決まった時間に部員さんが一堂に会し、わいわいチャットで盛り上がりながらレッスンを聞く。そいういう今のスタイルだからこそ、手帳への敷居が下がるし、自分では気づかなかった視点やアイデアも得られると思うんです。

えみか:How Toを知りたいなら、SNSや書籍にたくさん情報が溢れていますよね。それさえ見れば、いろんなことがきっとわかるはず。でも私たちは、「わかる」だけじゃなくて、「”楽しく”手帳と自分に向き合う」を実現したいんです。

あさもっちゃん:学生時代を思い出しても、私語厳禁でピシッと整った授業って、ただ正しいことを「言われている」だと、どこか他人事になりがちだと思うんです。かたや、先生の説明を聞きながら隣の席の友達に「ここがわからない」「先生なんて言ってた?」とその場で聞けるフランクな授業って、生徒が好き勝手過ごしているように見える。けれど実は、授業を自分事として引き寄せている姿そのものなんですよね。

部員さんは「手帳のガリ勉」を望んでいないはず。日頃から自分軸手帳部で交流を重ねた仲間との他愛もないお喋りを楽しみつつ、レッスンの中にちょっと心くすぐるヒントに出会う。その結果「ちょっとやってみよう」と思える――。そんな「ほどよい秩序が保たれたカオス感」を目指して登壇しています。

えみか:実際にレッスン終了間際に「参加する前はなんとなく心がシュンとしていたけれど、今はウキウキ、書きたくてたまらない!」というコメントを頂いたことも何度かありましたね。そういう気持ちの変化を目の当たりにすると、本当にうれしい!

えみか:あとは、「How To」と同じくらい、むしろそれ以上に「Why」を伝えることを大切にしています。

やる気というものは「情報」に触れることに加え「人」から伝えられることでも、湧いてくると思うんです。だから、「どうしてそれをやる必要があるのか」「それをやるとあなたの人生がどう変わるか」を、熱意と思いを込めてお伝えしています。これはもう、プレゼンターという役割を越えて、私自身の一番の喜び!楽しみと使命感に満ちる時間です(笑)。

部員さんに書く意味をしっかり腹落ちさせて、「書く」というアクションへの確度を上げるお手伝いをしたいと思っています。

みんなで書くから、比較ができる。
比較をするから、自分が分かる。

―― 「書く確度を上げる」という意味では、「手帳レッスン」のゴールとして「自分軸手帳部に投稿してみよう!」というアナウンスもしていますね。

手帳レッスンでは「書く&自分軸手帳部に投稿する」というゴールが必ずアナウンスされる

えみか:それもまた、ここ最近で意識的に設定したゴールですね。以前は「レッスンの感想」や「やること宣言」などを3行でアウトプットしてもらうフォーマットを用意していました。でも、本当にほしいのは「感想」ではなく「手帳に書く」というアクションだよね、と改善しました。

―― しかも「手帳に書く」だけではなく、さらに「自分軸手帳部に投稿する」ことをゴールにしているあたりに、運営側の意図と意思を感じます。

あさもっちゃん:手帳部で手帳や思考回路を仲間に公開することで初めて、「これって当たり前じゃなかったの!?」って、自分ならではの輪郭がどんどん浮き彫りになりますからね。

たとえばウサギって、一人ぼっちやウサギ同士で過ごしていたら、長い耳が普通。なんなら「耳が長い」という事実を自覚しない可能性だってある。でも、ふらりと違う動物に出会って、見比べたり指摘されたりした瞬間に「えっ!私の耳、長いの!?私ならではのものなの!?」って気づけるじゃないですか。

自分軸手帳部って、コンテンツの量や質というより、そういう部員さん同士の交流が最大の意義と価値だと思っているんです。一人で手帳を書いても気づきは得られますが、それで唯一叶わないのは「人との比較」なんですよね。

比較はするけど、優劣はつけない。耳は短くても長くても、いい。

えみか:「他人との比較」って聞くと、恐れを感じる方もいると思います。でも、手帳部では少なくとも、それは優劣をつける行為ではないんですよね。

あさもっちゃん:その通り!!我らがついやってしまう「他人と比較して落ち込む」という癖を世の中から撲滅したい!!(笑)

えみか:手帳レッスンをきっかけに同じテーマで手帳を見せあって、人との違いを知る。それが、自分を知るきっかけになる。「みんな違って、みんないい」ににたどり着いてほしいな、って。

あさもっちゃん:実際にはなかなか難しいと思うんですよ。でも、もうそれは思考の筋トレですよね。そして、それを練習する場ってなかなかないからこそ、利害関係もなくて、安心・安全が担保された手帳部を活用してほしいって思うんです。

今年の気分で、その時の課題感で。
ワークの解釈と活用方法は無限大

―― 細かい部分まで改善や配慮を加えて設計なさっていることがよくわかりました。一方で、手帳部は4年目を迎え、同じワークに対して毎年レッスンを企画し直しているかと思います。マンネリ化させないよう、ご苦労も多いのでは?

あさもっちゃん:それはもう、めちゃめちゃがんばってます!(笑)

基本的には、毎年新入部員さんがいるので、ゼロから説明するのが大前提。けれど、去年も一昨年も在籍する部員さんにも新たな発見やきっかけにつながるような企画を心がけています。

―― 具体的に、どのように新鮮味をプラスしているのでしょう?

あさもっちゃん:たとえば、ファッション誌って梅雨の時期に「レイングッズの特集」とか「湿気に負けないヘアアレンジ」とか、毎年繰り返し似たようなことをやっていますよね。でも、その年ならではトレンドや気分を取り込んで、新たな切り口で読者を惹きつけてもいます。

手帳レッスンもそれと似ています。同じワークでも、どうしてそれに取り組むか、その理由や状況は十人十色なはず。毎年、ある特定のターゲットの気分や課題感に合わせて、ワークに取り組む理由や意味を見出せるようにするようなイメージです。

あさもっちゃん:たとえば、自分軸手帳には”やらないことを決めて、実際にやめる/減らす”ための「引き算のワーク」があります。このワークのレッスンを私は2年連続担当しましたが、切り口は変えました。「やりたいことが分からない」人に向けた2023年に対して、2024年は「時間の使い方」というアプローチです。

2023年:「やりたくないことから考えよう」
”「やりたいこと」には無限の選択肢があり、結局「何をしたらいいのかわからない」という戸惑いが生まれがち。だったら先に、やらないことを決めてみない?”

2024年:「引き算のワークで余白を作ろう」
”「時間がない」と感じるなら、まずは自分で余白を作ろう!時間の捉え方を変えて、余裕を生み出すアクションを自ら起こしてみよう。”

えみか:いずれも、ワーク自体の書き方は一緒かもしれません。けれど、「この課題にはこのワーク!」という制限はなく、いろんな切り口から活用できるものでもあるんです。こんな風に、それぞれの過程でうまく自分軸手帳を活用しながら自分軸を見つけて育ててほしいと思っています。

門戸を広げて、さらなる化学変化を

―― ここまで思いを込めて作られた手帳レッスンなら、もっともっとたくさんの方に届けたくなりますね。

あさもっちゃん:はい。そういった面で、実は今まさに「手帳レッスン」も新たな試みを視野に入れているんです。

―― 新たな試み?

あさもっちゃん:これまで「自分軸手帳部限定」としていたのですが、2024年6月に初めて「部員以外の方+部員さん」の合同のレッスン「1dayセミナー」を企画しています!

これまでもInstagramで部の疑似体験ができる「もくもく会」などを開催してきましたが、ここまで長時間のイベントは初めてなので、どんな出会いや参加者同士の化学変化が生まれるのか、とてもワクワクしています。

えみか:15日間限定で自分軸手帳部を体験いただける特典もご用意しているので、レッスンはもちろん、部の雰囲気や仲間と交流する意味を実感してもらえたらうれしいですね。

えみか:手帳を書き続けていくと、ページが真っ白になってしまうタイミングって、どうしてもあると思うんです。そんな時に、「手帳レッスンがあるんだ」ということを思い出してほしいし、参加してほしい。その結果、「やっぱりもう1回書こう」という小さなスイッチが入ったり、ワクワクが復活したりするなら本当にうれしいです!

あさもっちゃん:だから、毎月の手帳レッスンにも、先ほどご紹介した「1dayセミナー」にも、何の心配もせずに気軽にご参加いただきたいですね。手帳との付き合い方やものの見方について、きっと新たなヒントを得られますから。


手帳レッスンの舞台裏は、stand.fm「自分軸ラジオ」でも配信中。
この記事とは一味違う裏話がお楽しみいただけます!


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文責:矢島美穂(ライター、自分軸手帳部員)


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