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「はじめまして」に優しく、ヒントを惜しみなく。自分軸手帳公式ホームページリニューアルに込めた思い

2024年で発行4年目を迎えた「自分軸手帳」では、「自分軸を育てる、仲間と育てる」を合言葉に、手帳の発行やオンラインコミュニティ運営を行っています。

この企画「自分軸手帳の舞台裏」では、運営現場の裏側や、手帳・活動に込めた思いなどを運営メンバーが語ります。

▼「自分軸手帳の舞台裏」バックナンバーはこちらから

既に自分軸手帳をご存知の方はもちろん、自分にピッタリの手帳をお探しの方、胸に秘めた得体の知れないモヤモヤを手放すための手がかりを見つけたい方も。ぜひ最後までご覧くださいね。

さて、今回ご紹介するのは、この夏生まれ変わった「自分軸手帳公式ホームページ(以下 HP)」のリニューアルの舞台裏。

リニューアルされた自分軸手帳公式HP

自分軸手帳&自分軸手帳部(以下 手帳部)が4年目を迎える今だからこそ届けられる内容を惜しみなく詰め込み、よりわかりやすく、より役に立つHPに仕上がりました。

この記事では、新HPに込めた思いや制作秘話を、運営メンバーのようこが語ります。
聞き手はライターの矢島美穂さんです。


【語り手】

  • 自分軸手帳合同会社代表・ようこ

1982年東京都生まれ。手帳を使い始めたのは小学校高学年。2021年から「自分軸を見つけ育てる」をモットーに、自分軸手帳の制作・販売と、自分軸手帳部の運営を始める。好きなことは、手帳と家族と自分の人生クエスト。家族は、同い年の夫、小学4年生と1年生の息子、9か月の姉妹猫。


「自分軸手帳を知りたい」に正面から応えられる場所

―― 「自分軸手帳」はSNSを中心にたくさんの発信やプロモーションをおこなうことで、毎年販売部数を伸ばしていますね。順調な現在、さらに既存HPがありながら、なぜわざわざ手間をかけて「HPリニューアル」に着手したのでしょう?

ようこ:様々な場所に散らばった「自分軸手帳&手帳部」の情報を集約し、私たちの価値をわかりやすく伝えられる場所を構築したい、と思ったからです。

公式Instagramは現在フォロワー数2万人を超えた

ようこ:ご質問にもあった通り、これまでさまざまなチャネルで自分軸手帳や手帳部について語ってきました。noteXInstagramメルマガ公式ストア……と、多くの入り口や接点を用意してきましたが、そのどれもが「点」であり、断片的な情報を届けているような状態。これを課題の一つと感じていました。

丁寧に育ててきたそれらの「点」を紡いで、「面」あるいは「空間」にしたのが、新しいHPです。「自分軸手帳ってどんなものだろう?」と興味を持った方が、あらゆる情報にアクセスできて、どんどん理解を深められる場にしたいと思いました。

―― ここに来れば自分軸手帳と手帳部のすべてが分かる、というわけですね。

ようこ:そうですね。自分軸手帳が大切にしていることや機能などの情報を伝えるのは大前提。さらに私たちは、人と人とが関わり合う手帳部という「コミュニティ」も運営している分、世界観や雰囲気が伝わりやすくなるよう、時間をかけました。

2022年夏に制作した旧HP

ようこ:それから、これは今だから言えることでもあるのですが……。

当初、自分軸手帳は今よりもずっと小さく始まったプロジェクトでした。運営メンバーはみんな本業と並行しながら作り上げたんです。ですから、どこか及び腰だった部分が否めなかったんですね。自分軸手帳も手帳部も大好きだけれど、万が一何かあった時のために期待値調整を欠かさない、と言いますか。

―― 「私たち、本業も家事も育児もしながら、この手帳界隈のこともがんばっているんで、ごめんなさいね!」という感じですか?

ようこ:そうそう(笑)。そんな姿勢や雰囲気が旧HPにも滲み出ているように思えたんです。

でも、今は私自身この自分軸手帳を本業にすると決意して法人も立ち上げました。そして何より、この3年半を通して「自分軸手帳」という商品にも「自分軸手帳部」というサービスにも、より強く誇りと自信が持てるようになりました。

柱の陰に半分身を隠しながら、恐る恐る名刺を差し出す時期はもう終わったな、と。真正面から「私たちはこういう者です」と胸を張って自己紹介する、そんなHPにしたかったんです。

「はじめまして」の人にもわかる言葉で。
この手帳を手にする「理由」と「未来」に確信を

―― そんな思いを込めた新HP作りで、一番時間を割いたのはどんなことでしょう?

ようこ:徹底的な言語化ですね。

外部の方に制作パートナーになっていただき、私たちが目指すものを徹底的に掘り下げました。すると、いかに内輪のニュアンスに頼って会話していたのか、ということに気づかされました。

たとえば「自分軸」って共通言語として使って、なんとなく伝わった気になっているけれど、それってお互いに「自分軸」について興味があったり経験を共有している相手だからこそ成り立っていたんだ、って。

制作過程でパートナーさんは様々な角度から質問を投げかけながら言語化を促してくれましたが、そのなかに「”自分軸”という言葉を使わずに説明してください」というものがありました。これがもう、難しい!私たちに1ミリも興味がない人に「自分軸」ってものを説明するとしたら……と考えると、なかなか言葉が出てこないんですよ!

―― 手持ちの札を整理するという単純作業ではなく、自分軸手帳と手帳部について改めて咀嚼し直して、解像度を上げて生まれたHPなんですね。

「自分軸手帳」への解像度を上げたからこそ生まれた言葉と世界観が詰め込まれている新HP

ようこ:まさに。他にもたくさん問いをもらいました。「自分軸手帳のCMを作るとしたら、イメージキャラクターはタレントの誰を選びますか?」とか、「ファッションブランドで例えると?」とか。右脳と左脳を行ったり来たり大忙しでしたが、ものすごく楽しかったですね!

多角的に捉え直して、言語化して。それを運営メンバー同士ぶつけあうことで世界観や思考のすり合わせができましたし、自分軸手帳に初めて関わるパートナーさんにも共有できたと感じます。

―― 私自身も自分軸手帳部の一員ですが、手帳や部から感じ取っている雰囲気や言葉と、新HPの間にギャップがなく、「そうそう、この感じ!」と思いました。

ようこ:そう言ってもらえると安心します(笑)。

―― 実際に運営メンバーのみなさんが登場する写真もたくさん使われていて、初めてこの手帳や部を検討する方にとっての透明度も増したように思えますね。

新HPには運営メンバーが自ら登場する写真があちこちに

ようこ:そうなんです。「実際の人を出す」ことも雰囲気をきちんと届ける重要な要素と考えて、リアルボイスや顔写真を盛り込むことも意識しました。お客さまが自らの想像に頼ることなく、期待値がすり合った状態で購入や入部を検討してもらえるのでは、と思っています。

―― 手帳部員さんの気配もあちこちに感じられますね。

ようこ:はい。これもまた、運営メンバーからの一方的な情報提供ではなく、人生や自分軸と日々向き合う部員さんの息づかいを感じさせたいと思い、ご協力いただきました。

自分軸手帳を検討する方の多くに共通するのは、「変わりたい」という思いだと思うんです。でも、実はその「変わりたい」を深く掘り下げて分解していくと、「夫婦関係を良くしたい」「他人に流されない自分でいたい」「人生の楽しみを見つけたい」など……千差万別の心の叫びや願い、欲求が見えてきます。


「自分軸エピソード」で手帳部に入ってからの変化をイメージできる

ようこ:新しいHPでは、公式noteで毎月お届けしている「部員さんインタビュー」の記事も一部ご紹介しています。HPを覗く過程で部員さん一人ひとりのストーリーや声に触れてもらい、「私はどう変わりたいのか?何を変えたいのか?」の解像度を上げる。さらには、未来にどうなっていたいのか?どんな変化を望んでいるのか?――そんな「希望」の輪郭も少しだけはっきりする。そういったことがお手伝いができるHPにしたいな、という思いを込めています。

―― 実話には、ものすごい説得力がありますものね。

ようこ:もちろん直感や勢いも大切です。でも、手帳も手帳部も、お金を払うという決断が伴います。判断するために、納得できる根拠が欲しいと思うのは当たり前です。だからこそ、きちんと価値を知っていただくことにはこだわりました。「この手帳を使う理由」をよりはっきりと描くための材料を届けることをとても大切に考えています。

手帳部は、手帳のおまけじゃない。
自分軸手帳部を前面に押し出した理由

―― 今回のリニューアルでもう一つ特徴的だと感じたのは、「自分軸手帳部」がこれまでよりもだいぶ目立つ形で紹介されているな、という点でした。

ようこ:はい、自分軸手帳と手帳部を同列で見せるのは、初のチャレンジです。

これまでは、自分軸手帳がフロント。そのフロント商品をよく知って共感・理解した方に選んでいただくのがバックエンド商品である手帳部、というような見せ方にしていました。手帳部はクローズドの場ですから、いきなりそれを勧められても、お客さまの不安や警戒を煽るだけかな、と考えていました。

でも、実は私たちは「手帳部がバック」だなんて思っていなくて、そんな思いと見せ方とのギャップにモヤモヤしていたんです。

―― 手帳部をあえて前に出したというわけではなく、元々のスタンスをそのまま表現した、と。

ようこ:手帳はあくまでもツール。本質的な価値は、手帳を介して思考を深め、自らに気づくことにあると思っています。では自分軸手帳部はどんな商品なのか、といえば、部員さん同士がコミュニケーションを重ねることで生まれる思考の深まりが大きな価値です。

この通り、私たちは、決して「手帳屋さん」ではないんですよね。

定量的に見たら「手帳の売り上げ数>部員数」ですが、だからってその2つに優劣をつける必要なんてない。「どちらも私たちの自信の商品です」と並べてお見せしたいな、と思いました。

―― これまでの日々の積み重ねが自信となって、手帳部を前へと押し出すことができたんですね。

ようこ:そうですね。過去も今も手帳部への思いは変わりませんが、「大きな可能性を秘めた価値ある場だ」という自信と確信が深まっている感はありますね。

ようこ:自分軸手帳部では「ミッション・ビジョン・バリュー」を掲げて、「心理的安全性」を担保することを非常に大切にしています。私もことあるごとにそれをアナウンスしてきましたが、特に最初の1~2年は、部員さんへのお願いとしてお伝えしていた部分も否めないな、と感じるんです。

―― どういうことでしょう?

ようこ:様々な人が、手帳というツールを共通言語に心の内側や試行錯誤を見せあうわけですから、日常生活以上に「自分と相手の違い」が際立つ場でもあるんですよね。

「人と人との違いが価値である」というのは私の本心で、だから事あるごとに「否定・判断・批判しないで、承認・共感・尊重を大事にしましょう」と伝え続けました。ところが、がんばって念を押すというのは、「もしかしたら、否定・判断・批判する人がいるかもしれない、”違いが価値”と思わない人がいるかもしれない」という気持ちの裏返しでもあるわけです。

でも今は、この指針が浸透していると感じますし、私自身「違いこそが価値である」と心から言いきれます。もう、私たちの世界観に共鳴してくれるなら、どんな方が来ても大丈夫と思えるんです。最初から両手を広げて堂々と「自分軸手帳部にいらっしゃい!」と言いたい――そんな思いが手帳部が自分軸手帳の隣に並んだ理由です。

一人でも手帳が書けるだけの情報を。
コンテンツは惜しみなく届ける理由

―― 一方で、手帳部への入部を選択しない方もいらっしゃいますね。

ようこ:はい、もちろん。その選択も自分軸ですから。とはいえ、「あなたは部に入らなかったので、一人でがんばって書いてみてね」とはしたくない。

新HPに掲載されたユーザーからの感想にも「自由度の高さ」を評価する声は多い

ようこ:自分軸手帳で評価いただく特徴の一つが「自由度が高いデザイン」という点なんですよね。

裏返すと、入部せず、かつ手帳自体初心者というユーザーさんの場合、「何をどう書いたらいいのかわからず続かなかった」という事態も想定できます。ですから、新HPでは「自分軸手帳の書き方ガイド」もご用意しました。

ようこ:これまで発信してきたnoteなどを総集編のような形にまとめ、ワークの進め方やヒントをご紹介しています。これからガイドを随時追加していきますので、参考にしていただけたらうれしいですね。

―― 有料で「ワークの書き方」のワークショップを開催している手帳もありますし、自分軸手帳も「手帳部」という有償のコミュニティがありながら、HPにこれだけ充実した情報を出してしまうとは……太っ腹ですね!(笑)

ようこ:確かに(笑)。でも、世の中に無料で良質なコンテンツが溢れる現在、コンテンツだけでは役に立つことが難しいという実感があるんです。さらに、先ほどもお話した通り、私たちが本質的に価値を置いているのは「コンテンツ」ではなく「コミュニケーション」。ですから、情報を包み隠さず提供することに何の抵抗もないんです。インスタライブやメルマガなど様々な場所で、自分軸手帳そのままのフォーマットをPDFで配布しているのも、そういった考え方が根っこにありますね。

私たちは、人の変化を後押しすることに全力を注ぎたいんです。

―― 理屈はわかっていても、なかなかそこまで踏み切れないものだと思います。コミュニケーションに価値がある、というのが本音であることがひしひしと伝わってきます。

充実したコンテンツを提供することは、もはや大前提。

その上で、コンテンツに触れた人が、周りの部員さんとのコミュニケーションで思考を深め、行動力が上がる。確実に行動に移すための仕組みを整えるときに、仲間に相談したり、見守ってもらえたりする場がある。そして変化に気づき、気づかされる。――それこそが私たちが胸を張る「コミュニケーションの価値」だと捉えています。

こんな考え方や姿勢が誰かの変化のきっかけになれるのであれば、とてもうれしいことです。

リニューアルは通過点。
変化しながら、より丁寧に、わかりやすく。

―― HPリニューアルを無事に終えた今、さらに今後こうしていきたい、といった展望はありますか?

ようこ:一部の写真はまだイメージ写真を使っている部分もあるので、全てオリジナル写真にして、私たちの世界観をよりわかりやすく、余すことなく伝えたいというのが一つ。

それから、このHPを情報基地として、お客さまとより分かりやすく円滑なコミュニケーションを育てていくことに注力したいと思います。まだまとめ切れていないプロモーションパーツもあるので、そこをさらにこのHPに組み入れたり、連動させたりしていきたいですね。

―― 一山越えたこの瞬間に、もう次の地点を見ていらっしゃる……!まだまだ伸びしろがありそうですね。

ようこ:出来上がったこの新HPが「完全体」だとは、全く思っていませんから。旧HPを完成させた2年前、「これがいい、これでいい」と思っていたけれど、時間の経過とともに私たちも変化し、「自分軸」というものへの解像度も上がりました。商品の捉え方や言葉の使い方も然りです。

だから、きっと今回完成したHPは「”今”の自分軸手帳」が詰まっているに過ぎないと思うんです。大切にしているものは引き続き握りしめつつ、それでも変化を歓迎しながら、私たちもHPもアップデートしていきたいと思います。


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文責:矢島美穂(ライター、自分軸手帳部員)

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