疑問を持って生活している高校生がいるという衝撃【Jラボに関わる大学生の気づき】

今回は今年度からオンライン部活(週一回1時間のオンライン部活と呼ばれる、対話の時間)に参加している大学2年生の方にJラボに関わってみて、どう感じるかを綴ってもらいました。単発ではなく、中長期的な関わりの中で、彼の中にも揺さぶられるものがあったようです。

Jラボと関わってみて

約半年、Jラボに大学生の一人の参加者として関わってみて、自分の中で大きく影響されることが2つあった。

まず1つは、“日常にもっと目を向けること”に改めて気づかせてもらった。

「高校生に問いを持ってきてもらう」ことに対して、どこか自分は“それについて考えるだけでいい”という認識が芽生えていた時期があった。だが、おンライン部活のある回での議題で「0ってなんで存在すると思いますか」という問いを持ってきてくれた子がいた。その回が僕にとっての印象的な回となった。

自分が普通に生活していく中で、果たしてこんなことを感じることがあったのだろうか。
恐らくない、いや、ないと断言できる。だって、そもそも数学嫌いだから日ごろからそんなことには触れたくもなかった。

でも、日常的にそんなことに気が付いて疑問に思って生活していく高校生が身近にいるという事実に衝撃だった。

その日から、気づけば日々の中のいろんな偶然の出来事や靄がかかったようなことであふれていることに気づけるようになりたいと考えるようになっていた。オンライン部活の中でも少し触れたことであるが、興味・関心が沸く前にそのモノやコトに気づかなければそれについての自分の意識や意見は芽生えない。だからこそ何気ない行動の感覚とか、感じた違和感とかに対して疑問を持つ。そのためにも、今後のオンライン部活までに自分の中でも1つの問をもって参加していくことにした。

次に2つ目に影響されたこととして、自分の中で感じたことや思ったことの言語化への気遣いがある。

Jラボのオンライン部活の中では、各回に様々な問いについて話し合い、そこで思ったことや新たな問いなどを言語化していく。その過程の中で自分の中の考えに整理をつけていくことを繰り返している。完全に表現しきることはできない、だからこそその都度でどれだけ自分が問いに対して向き合いつつも伴走するために言葉を選んでいくことが必要なのかが分かった。

しかし、これはこの場に限ったことではなく自分の考えを相手にしっかり伝えるためにも必要な能力なので自分にとってはすごくいい経験の場である。

最後に、もともと自分は体験型の学びを提供していくことについて興味を持っていた時期があったのだが、その熱はJラボに参加するまで正直に言うと冷めていた。その熱が少し再熱してくるくらい、自分の中でも刺激的になっているような気がする。だからこそ、もっと貪欲に。でも自分が空っぽの状態で行くのではなく、自分の中で何かしらのものを持った状態で、染まるのではなく吸収していく。



今回は、今年度からゆるりとオンライン部活に関わってくれている大学生メンバーに関わってみての感想や気づきなどを記してもらいました。

普段はクローズドで行っているオンライン部活ですが、このようにしてこれからも、様子をお伝えできればと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?