「好きなことをビジネスに」は失敗する!お金を稼ぎたい人に欠けている視点
どうもこんにちは G です。
今回は、やりたいことをビジネスにして失敗するパターンについてお話をしたいと思います。
「やりたいことをやる」に潜む罠
今サラリーマンをやっていて、もっと欲しいものがある、得たいものがある、やりたいことをやりたい、理由は人それぞれでも、ビジネスを始めたいと思う人は非常に多いですよね。
でも特に自分のやりたいこと、自分の好きなこと、熱意の持てるものとかををネタにしてビジネスを始める人は、うまくいかないことが意外と多いんですよ。
一方で、自分のやりたいことがよく分からないとか、別にやりたいことをやっているわけじゃない人の方が、うまくいくことが多いんですね。
それぞれの理由とか何がいけないのか、何がポイントなのかということを今日はお話したいと思います。
まず起業でも副業でもそうなんですけど、それをやるという行為に対しては、目的があるんですよね。
その目的というのは、当然好きなことをしたいとか、自分が楽しいこと、お金が欲しいとか色々あるわけですけど、一番大事な目的、大目的が人によって全然違うわけです。
例えば同じ筋トレであったしても、筋トレをすることが目的になっている人もいれば、筋トレで筋肉をつけた後に何かをするための手段でしかない人もいるんですね。
つまり同じことをやったからといって、目指しているものは違ったりするわけです。
起業をするという話では、お金を稼いで自分の欲しいものを手に入れる、という風に一緒くたになりがちなんですけど、何のために起業するのか、何のためにビジネスするのかは人それぞれ違うわけです。
自分の好きなことをやりたいとか、やりたいことをやりたいと思っている人は、文字通り今の自分が、本業とか実際の生活でできていないことをやりたい、もっと自分を高めたい、自分を認めて欲しい、自分の能力を活かしたい、そういったことが目的になっている場合があるんですよね。
そうすると、最初に自分のやりたいことをやることが目的になってしまっているんですね。
つまりお金を稼ぐことが二番目の目標ぐらいになってしまうことが多いんですよ。
もちろん、それで上手くいくときもあるんですけど、思った以上にしんどかったり、大金が得られなかったり、ビジネスが大きくならなかったりするんですね。
しかもうまくいけば良い方で、全然マネタイズできなかったり、うまくいかない人の方が多いくらいなんです。
一番の目的が一番達成しやすい
一方で、特に副業とか起業の行為そのものを別に好きでやっているわけじゃない人は、ちゃんとやっていたら、どんどん成果が出て、お金が稼げて、時間が手に入る人もいます。
この人達は、起業して何か仕事をするということが手段でしかなくて、もう一つ大きい概念で、お金を稼ぎたい、自分でやるビジネスで成功して結果を出したいというのが大目的になっているんですね。
そうするとその手段は何でもいいわけなんですよ。
それがコンテンツビジネスやコンサル、せどりやアフィリエイト、出版でも何でもいいわけなんですね。
だから自分がお金を稼ぐ目的を果たす為に一番良い選択肢を選べるわけです。
ただ自分のやりたいことを前に出してしまう人は、自分のやりたいことの範囲の中で、うろうろしてしまうので、自分のやりたいことで結果が出ない場合、かと言って自分のやりたくないことはやりたくないわけです 。
だから今の自分がやっている「やりたいこと」を何とか改善して、マシにしようという小さなループに入ってしまって、結果としてはなかなか上手くいかない時間が続いてしまうんですね。
これは大目的の違いなんです。
もちろん、目的というのは、お金を稼ぐ目的、自分のやりたいこと、生きがいになること、好きなことをやるという目的、もしくは人に感謝されたいという目的、色々あっていいんですけど、やはり一番の目的が一番達成されるんですよ。
当たり前ですけど、二番手、三番手の目的というのは、なかなか達成されないわけです。
でもそれがリアルの生活、例えばサラリーマンとかアルバイトとして働いていることもそうですよね。
そこに行って働いて「お金を貰う」という目的の為に会社に行っているわけだから、そこでの目的は果たされているんですね。
だけどその上で、もっと時間が欲しいとか、もっと自由にしたい、もっと自由な時間、好きなときに好きな場所に行ける自由、もっと他に自分の意見を通したいとか、そういうサブ的な目的を果たすのは、難しいんですよ。
それは二番手以降の目的だからです。
でも少なくとも会社に行って働いたら、そもそもの「お金を貰う」という目的は達成されているわけですよ。
その状態に不満を抱いて、自分のやりたいこと、自分の好きなことで起業したい、副業したいと思って別のことを始めた場合、やはり一番に自分のやりたいことをしたいというのが、先に立ってしまっているので、そちらはできるかも知れないけど、なかなか収益にはならないんですね。
起業セミナーとか起業塾とかで学んでいる人で、色々やっているけど、何年経っても独立できるほど芽が出ていない人、なかなか現実が変わらない人というのは、この目的設定があまり上手くいってないんじゃないのかなと思います。
上手くいってないというか、たぶんその人にとって、その人が設定している「やりたいことをやる」ということは果たされているんですね。
だけどその1番の目的が果たされていて、2番目の目標である「お金を稼ぎたい」ができていないだけなんですよ。
「自分のやりたいこと」で失敗し続けた人の話
とある人の話なんですけど、英語が堪能で、翻訳とか通訳ができるレベルの人がいたんですね。
大体、そういった人が起業しようとすると、最初に考えるのが、翻訳や通訳のサービスなんですよ。
もしくは海外に駐在している日本人に向けた、日本語力を活かしたコンシェルジュサービスの様なビジネスですね。
実際、そういうのをやった人がいるんですけど、ちっとも上手くいかなかったらしいんですね
それが駄目だったから、次は何をしようとなったとき、結局自分の英語力を活かす2つ目のアイデア、3つ目のアイデアという感じで、ずっと自分の英語力を活かすという目的から離れることができなかったんですね。
色んなアイデアを出すけど全部上手くいかないということが起きてたんですね。
ビジネスというのは、需要と供給のバランスの話なので、その人がやりたいものが需要があるかどうか、そして供給が追いついているか追いついていないかの話なんですね。
つまり需要があっても、供給過多なくらい世の中にそのサービスや商品が満ち溢れていたら、新規参入はできないわけです。
だからビジネスのポイントとしては、ちゃんとお客さんの需要があって、なおかつ一般的な供給が足りていないものを狙わないといけないんですよ。
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その人も最終的には、自分の英語力とかが関係ない需要がちゃんとあって、供給が足りていないジャンルに参入して、ようやく芽が出て上手くいったんですね。
お金を稼ぎたい人に必要な視点
今これを読んでいる方は、起業したいとか副業で稼ぎたいという人は多いと思います。
その起業したい、副業で稼ぎたいという更に本当の目的を考えて欲しいんですよ。
今の会社を辞めたくて、もっとお金が欲しくて、世界中を飛び回りたくて、時間とか空間に縛られたくなくて、色々な理由があると思うんですけど、
やりたいこと、自分の強みを活かしたいみたいなことを前面に出してしまうと、それは選択肢を狭めてしまうことになるんですね。
自分にできることしか選択肢に並べていないということなので、結局遠回りになりやすいんですよね。
例えば、本業を辞めるつもりはないけど、趣味でも色々なことをして、そこでほどほどに稼ぎたいだけなら、全然それでも有りなんですよ。
需要さえあれば、一生懸命頑張って自分が抱え込めば、それは本業の数倍くらいは稼げるとは思います。
だけどアッパーが決まってくるんですね。
だって自分の得意なことをビジネスにしているということは、結局、その仕事は自分にしかできないので、自分の手を離せないからです。
自分の手を離せないビジネスというのは、絶対に大きくならないんですよ。
でも「お金を稼ぐ」ということが、本当の大目的に設定されていれば、チャンスになるものは全て選べるわけですよ。
結局、上手くいくまでに10回、20回のチャレンジはいるわけですから、選択肢が多ければ、早く10回、20回のチャレンジができるわけです。
さらに言えば、それが上手くいってお金がどんどん入るようになれば、人を雇って任せたりとか、何人も雇って拡大させたりしやすいんですよ。
自分がやらなければ駄目とか、自分にしかできないという制限がそもそもないので、支店を作るように拡大できるんですよね。
例えばよく言われるコンテンツビジネスとか、コンサルやコーチ業というのは、ある種、本人が商品みたいな所があるので、最初の利益率は非常に高いんですよ。
自分自身を商品にして、自分が喋ったり、教えたり、人に会ったりすればお金がもらえるわけですからね。
ところが逆に言えば、自分が相手と会ったり、自分が喋ったり、自分が吹き込んだり、自分が書いたりしないとお金にならないということなので、結局自分の切り売りなのでアッパーがすぐ見えてくるんですね。
後は単価を上げるとかレバレッジをきかせるとか、そういう色々なやり方があるとはいえ、やはりそれでも限界があります。
一方で、例えば物販とかは、誰でもできるから差別化もやりづらいし、しかも利益率は非常に低いしで、結構苦しいところではあるんですよ。
ところが例えば人気のスマホケースは、別に誰が売ろうがスマホケースはスマホケースなので、それが売れるようになればいくらでも売れるんですよね。
となると、パートとかを雇って、その人にどんどん売ってもらうことだってできるわけだから、取扱品目も増やしていける、と考えるといくらでも拡大ができるんですよ。
だから最終的には、そちらの方が大きくなれるんですよ。
もちろん、例えば立ち上げ期は利益率の高いコンテンツビジネスをやって、そこで原資というか資本的なものを蓄えて、その元手で誰でもできる物販系に移動するとか、そういうやり方はアリです。
でも「どっちがいいか」という話ではないんですね。どちらのゴールを求めたいのかの方が重要な話なんですよ。
その「やりたいこと」で承認欲求を満たそうとしていないか?
だから何かやりたいと思っている人は、ただ自分がやりたいと思っていることをただやろうとしていないか。
つまり「自分がやりたいことをやる」というのは、ある種の自己顕示欲なんですよね。
自分をアピールしたい、自分を認めて欲しい、自分のやることでお金が欲しい、自分のやりたいことをやってみたいという自分自身の承認欲求みたいなものなので、そこがゴールの人は、承認欲求しか満たせないんですね。
なのでやはり経済的なゴール、キャッシュの収入が欲しいという場合であれば、自己承認欲求は、一回ちょっと抑えないといけないかもしれないです。
そうなると「それって会社で働くことと一緒じゃん」って思われるかもしれません。
でも会社は、あくまでも色々な仕事の一部を負担して、その分の給料を貰っているだけです。
自分でビジネスをやるということは、将来的にそれを拡大できるし、自分の売り上げた利益を自分のものにできるという意味では、好きなことをしてなかったとしても、得られるものは大きく違いますよね。
だからそこは「なんだよ。したいことやれないなら起業なんかするよりサラリーマンの方がいいや」という風に単純には考えずに「自分のやりたいことをただ上手くやれば儲かる」みたいな世界ではない。
ただ自分の一番の目的しか叶わないということを理解して、どこをゴールにして自分は行動しているのか。
そして今後行動していくべきなのかを考えて欲しいと思います
今回のお話は以上になります。 ありがとうございました。
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