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議論と会話、そして対話

記事を開いていただき
ありがとうございます!


私たちは、
小さい頃から人と話してきました。

小さい頃には親と話すことで言葉を学び
大人になってからも
「言葉」を介して人と生活をしています。


しかし、少し振り返ってみると
その「話す」という行為は
いろんな形をしています。

例えば、「命令」

これは一方的なものです。
誰かに何かを強制する、
そうした意味を持つ発言です。

命令は、お互いに話すわけではないため
「話し合っている」とは言えません。

私たちが、
特に意味を求めるのは
この「話し合い」です。


今回は、この
「話し合い」について
私なりに考えてみます。


まず、私たちが
「話し合い」について思い出すのは、
学校で何かを決めるクラスでの話し合い。

これは、
クラスでの出し物や、体育祭の参加者など
何かを「決める」ときの話し合いです。

お互いに意見を出し合い、
その意見を比較して
合意を形成します。

こうした話し合いは
「議論」です。

それが1対1で競技性を持つと
ディベートになります。

議論の目的は
「決めること」です。

だから、他の意見より論理的で
根拠の強い意見が好まれます。

もちろん、論理的以外にも
権力や力関係で決まることもあります。

しかし、それは「議論」よりは
「命令」に近いかもしれませんね。


一方で、私たちは
日常的に議論ばかりしているわけでは
ありません。

「おはよう」
「今日暑いね」
「35度超えるんだって」
「ほんと!?水用意しとかないと」
「あ、着いた。それじゃあまた」

これは何かを決めるものではありません。

この話の目的は
「関係性を保つこと」にあります。

こうした「話し合い」は
「会話」と呼ばれます。

単に情報を伝達するだけのことも
ありますし、先ほどのように
関係性の構築や維持のためでもあります。

「議論」と「会話」

これで私たちの行う「話し合い」は
全てでしょうか。

実は、もう一つあります。

それは「対話」という形です。


「対話」という言葉は、
「会話」と同じ意味で使われることも
多いです。

しかし、哲学やコミュニケーション論の
分野では、少し特別な意味合いがあります。

議論の目的は「決定」「合意形成」
会話の目的は「関係構築」「情報伝達」
でした。

対話の目的は
「相互理解」「自己理解」です。


実は、この「対話」は
日常的に行なっている人が
少ないかもしれません。

というのも
職場で行われるコミュニケーションは、
ほとんどが「議論」です。

意思決定のために話し合い、
決定して実行する。
それが仕事です。

では、プライベートではどうか。

基本的には「会話」がほとんどです。
会って、関係が崩れないような
コミュニケーションをとる。

必要があれば、情報を伝達する。
そうしたものがほとんどです。


「相互理解」「自己理解」を
目的とした「話し合い」とは
どのようなものでしょうか。

例えば、
パートナーと将来について話し合う。

その時、もちろん将来について
合意を求める場合もありますが、
どちらかというと目的は
「お互いを知ること」ではないでしょうか。

もっと言えば
「お互いの価値観を理解し合うこと」
それが目的となっています。

そこまで深く
お互いについて知ろうという場面は、
なかなかありません。

それはなぜか。

「対話」は姿勢の問題だからです。

「自分の意見が正しい」と思っている人
誰かに思わせたい人には
「対話」はできません。

相手にも大事な価値観があり、
そうした価値観から
人生を生きている。

そう思える人同士が、
「相手の考えを尊重する」という
姿勢のもとで話したとき
「対話」が始まります。

「対話」によっては、
何も決まりません。

むしろ、お互いの視点を持ち寄ったことで
さらなる問題点が出てくるかもしれません。

しかし、
「対話」をした人々は、
世界への理解を深めます。

それは、
自分への理解にもつながります。


こうした体験をできる最善の場が
「哲学カフェ」であると
私は思っています。

ご興味ある方は検索してみてください。

かふぃとしてではないですが、
私自身も運営したことがあります。

かふぃとして開いてみても
良いかもしれませんね。

「対話」は、
とても人間的なコミュニケーションです。

ぜひその体験を一度してみてください。




おわりに

最後までお読みいただきありがとうございます!

私は、「人生迷子を1人でも減らす」ために
日々活動をしております。


「人生迷子」を減らすために
運営している具体的なプログラムが
こちらとなります!

よろしければ、
自己紹介も兼ねたこちらの記事も
ご覧ください。

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