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数を目標にするとすり減ってしまうから

「目標設定のポイントはSMARTを意識する」

聞いたことありますでしょうか。

わたしは昔塾講師をしていたので、そんなことをよく生徒にも言ってたし、自分も意識してました。

SMARTとは、以下の5つの頭文字。

Specific(具体的に)
Measurable(測定可能な)
Achievable(達成可能な)
Related(最終目標に関連した)
Time-bound(期限を設定した)

たしかに、この目標のたてかたは、ある種の場面では役立ちました。

大学受験とか、資格試験とか。たいていは数字で目標を設定し、それに達成したか否かを振り返ります。テストで90点をとる、とか。

でも今の自分には、もうこのやり方があっていないんだなあと最近実感していて。

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フリーランスになってから「月収●万円」とか、そういうのも全然モチベーションにならなかったし、今じぶんジカンでも、もちろん。

とはいえ、今年はじぶんジカンも実験的に数値目標をたててみました。

「2019年は3つ新しい商品を出すこと」です。

実際、それを達成するために、企画をあたためていた商品を3つ出してみました。2019年に出したのは以下の3つ。

この3つは、本当につくれて良かったと思っているし、目標を設定していなかったら「1年で3つの新商品を出す」なんてできなかったと思うのだけど(もたもたして後回しにしちゃったかも?)…

やってみた結果、来年は新商品の個数を目標にするのはやめよう、と思いました。

数値目標は、背伸びして何かを広げるためにガムシャラにやる起爆剤としては、良いかもしれない。

でも、来年のじぶんジカンには、このやり方はフィットしないかな、と思ったんです。そして、単純にわたし自身も苦しいし。数の目標。

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同じように、じぶんジカンでは「月に何個販売する」といった目標も立てていません。データは取っているし、前年比とか前月比は見ているけれど、目標数値は立てないんです。

その根底には「消費をあおるのではなく、豊かな時間をお届けしたい」という気持ちがあります。

売上のために、必要のないものを買ってもらうのは違うし、必要としている人に必要な量を届けて、そのお届けした「もの」によって素敵な自分時間を過ごしてほしい。

でも、もちろん事業として成り立たないと「じぶんジカン」が続けられなくなってしまうので、もちろんそこはちゃんと見て行かないといけないのですけどね(わたしの課題です…)。

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わたしだけなのかもしれないけれど、数値の目標をたてると、本質的な部分を見失ってしまいそうになります。

数値目標も本来は「本質的なものを達成するため」の手段のはずなのに、手段が目的化してしまい、無理が生じて苦しくなって「自分は何をやっているんだろう?」と思ってしまうというか。

幸運なことに、わたしは今まで、数値目標をたてなくても、フリーランスとして生活できています。

最初こそ「生きていける程度に収入を得られるよう頑張ろう!」とエンジンふかしていましたが、最低限度のライン(いや、本当に最低限なんですけどね。超節約してご飯がギリギリ食べられる、ぐらいの)を越えてからは、数値目標を立てていません。月いくらとか、年いくらとか、執筆数何件とか。

それはたぶん、わたし自身が数値目標によってモチベーションが上がるタイプではないことと、数値目標よりも「軸」みたいなものを意識した方がうまくいくからなのかな、と思います。志、向かいたい方向、大事にしたい物、みたいな。

じぶんジカンも、わたしがつくったブランドだから、きっとこのやり方のほうがのびのびできるはず。

来年は、新商品の目標発売数を設定せず、好きなものを好きなときにつくってみようと思います。



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