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笑顔を作るのが苦手なのは、身体に問題があったから


写真は2006年当時の私。社会人3年目。一緒に写る友だちと比べると、上体や首を傾けてポーズを取っているような。でも、まだジストニアは出ていません。と言っても、この年の年末から眼瞼けいれんが出始めるのですが。



笑顔って大変


私は昔から、笑顔を作るのが苦手でした。なんとなく、顔がゴムのように硬くて、自然な表情が作りづらかった。笑うためには全身に力を入れる必要があって、学校帰りはいつも疲れていました。

年齢が上がるにつれて、その傾向は強くなるばかり。でも、他の人も同じなのだろう。性格の問題かもしれない。そう思って、誰にも言わずに過ごしました。

大学生の時。ある日、サークル仲間の1人とカフェテリアでお茶をしていました。すると彼が唐突に、私を見てこう言ったんです。

「お前、笑わない方が可愛いな」

驚きすぎて、それこそ顔がひきつりました。やっぱり私の笑顔って、変なんだ。乙女心は傷つき、余計に自信を失っていきました。

笑顔を作るのが苦手な理由


気づきが芽生えたのは、6年前のこと。通っている治療院の先生が、ふと背骨の話をしてくれました。

喜怒哀楽の表情って、背骨がしっかりしてると作りやすいんだよ。背骨が強いと、顔に何の力みもなく、楽に笑ったり怒ったりできるから」
と。

笑顔が作りにくい理由が、ここで解明されました。

私は、年々、上体や首を傾けて写真に写ることが増えていました。それは、そうしないと表情が作りにくいほど、背骨が弱り始めていたから。性格の問題ではなかった。


先生によると、どうやら私は頭蓋骨と背骨を骨折しているようです。幼い頃に転倒して後頭部を強打したとき、一緒に背骨も打ちつけたのだと思います。頭だけ打つことは難しいので。

表情を作るのが苦手な人へ


私のように、表情が作りづらいと感じている人。笑顔が作りづらいと感じている人。その人たち皆が皆、背骨に問題を抱えているとはもちろん断定できません。

でも、過去を振り返って思いあたることがないか、考えてみる価値はあると思います。仮に、その時思い当たることがなくても、疑問は残り続けます。

常に考えているわけではないけれど、無意識的に、頭の片隅に疑問が残っている。その状況って、すごく大事だと思うんです。それは、次に繋がるから。次、写真を撮る機会があるときや、笑顔を作る機会があるとき。そういう時に、頭の片隅に疑問があるとないのとでは、ふと思い当たる可能性は違ってくるはず。

「そういえば、こういう姿勢の時は笑顔が作りやすいな」
 とか。

そしたら、そこからまた次につながる考えが生まれてくると思います。もし今、自分の身体で悩んでいることがあるならば、ほんの1分でも良いので、ぜひ過去を振り返ってみてくださいね。

その積み重ねが、きっと今の状況を、自己否定の感情を、少しでも変えてくれると思うので。

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