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風林火山

2021年組のANA・SFC修行僧たちのツイートやblog・Youtubeなどが上がりはじめました。2021/1/8からの緊急事態宣言もあり、1月中のスタートダッシュでの大量PP獲得の報告は、やはり少ないようです。

新型コロナウイルス感染症に翻弄された2020年組として、今年参戦する地方ベースSFC修行僧の皆さんへのアドバスなどを少しだけ書いてみようと思います。
自分は地方ベース、出張併用のリーマン修行僧だったので、修行僧の大多数を占めると思われる大都市圏の在住者や、自営の方、他力本願な出張は望めない、自力救済型の修行僧の方からすると、ピントが外れている点もあるかと思いますが、大枠は変わらないと思います。

新型コロナウイルス感染症の流行下の修行は、風林火山が合言葉です。

疾如風

緊急事態宣言の発令や、職場や所属する団体からの移動自粛要請、家族からの自粛要望は突然降り掛かってきます。
諸々の条件が整った瞬間を逃さずに修行フライトを決行するべきです。

昨年の自分は、年初の海外出張と緊急事態宣言発令直前の修行で、4月はじめの時点で41,686pp、達成率は 83.4%に達していました。
(それまでの経緯は下記参照)

5月末には緊急事態宣言も解除され、6,7月と感染者数が落ち着いてきた事を受けて職場や諸々の縛りも解禁となり、7月上旬に解脱フライトまでの計画を立てていました。

が。

案外楽勝でここまで来たことと、感染者数が減少傾向にあったことから、家人からの要請で7月初めの修行を7月18日に予定を先延ばししてしまいました。当然ながら解脱フライトも7月25日に玉突き状態で先延ばし。その結果、7月18日の修行の直後に家人の職場の規制が厳しくなり、残り僅か1,157pp、達成率は達成率は97.7%という状態で、第2波の感染者増加を受け、8月,9月を飛べずに悶々と過ごすことになったのです。

飛べる時は風のように飛んでおく。大事です。

徐如林

莫大な貯金がある高等遊民で、家族もおらず天涯孤独の身の上……。なんて方ならいざ知らず、修行僧と言えど、家族もあれば仕事もあります。家族の協力や理解が無ければ修行自体が破綻しますし、職場の決め事を無視してステルス修行を行った場合、露見したり、万が一感染者となってしまった場合に非常にマズイことになります。
緊急事態宣言発令中は、該当地域への出入りや、経由してのフライトは避けた方が良いかもしれません。
無論、感染対策をしっかり行った上で、自己責任で修行に出る選択肢もあるでしょうが、自分は緊急事態宣言発令中や、職場からの禁足令、歌人の職場からの要請は最大限遵守し、静かに、静かに待つ道をとりました。

侵掠如火

2020年には1~6月にPP2倍の特例キャンペーンがありましたが、2021年も1~3月まで、対象者限定ではありますがPP2倍キャンペーンが行われていました。残念ながら緊急事態宣言の発令を受けて2021年1月12日に中止となってしまいましたが……。
年初の1/月12日までに修行フライトを飛んだ修行僧はボーナスPPを獲得できていますし、自分も2020年の1月の出張と4月の緊急事態宣言直前の駆け込み修行で、2日で8レグと一大攻勢に出ました。

機会を得た場合には、時を移さずに積極攻勢に出て最大限の戦果をあげましょう。

不動如山

1年の長いようで短い修行期間中、通常であれば、概ね事前の作戦、計画に沿って修行を遂行していけば良いのですが、現在の状況では外的な要因により、しばしば突然の予定変更や方針転換が必要となります。
2020年の自分もそうでした。特に8~9月は精神的に非常に厳しかった。
緊急事態宣言の発令中であれば諦めもつきますが、職場や家人の勤務先からの恣意的なルール変更は、まさに朝令暮改。直近の感染者数や報道に流された責任者は右往左往して日々ルールを改変し、それに翻弄されて予約を入れては延期、キャンセルを繰り返し、

「このままあと1100PP少々を残して解脱できないのではないか?」

と思っていました。7月のOKA修行の際、復路の前の午前中の空き時間にOKA-ISG-OKAを飛んでおけば……。と何度も何度も思い返しました。
しかし、飛べない時に思い悩んでいても飛べない事に変わりはありません。
どうせ飛べないなら、緊急事態宣言が発令されがちな大都市を経由せずに飛べる修行ルートの開拓や、弾丸修行の計画立てたり、有意義に時間を過ごすべきです。

飛べない期間は山のようにどっしり構え、飛べるようになった場合を想定し、あれこれと計画を練りましょう。

ここから先はまたちょっと別の話。

兵は拙速を尊ぶ

あれこれ計画を練りましょうとは書いたものの、この状況では計画通りに事を運ぼうとしても無理です。予約を入れた便は次々と欠航のお知らせが届き、Gotoトラベルを当て込んだ宿の予約はキャンセルを余儀なくされ、夕食で利用する予定だったレストランは時短営業で間に合いません。
空港内の施設ですら休業、時短営業で利用できなくなりつつあります。

綿密にPP単価の計算をし、最安値での予約に拘っても実現できない可能性が高いので、許容できるPP単価の目標を立て、それを下回っていたら迷わずに予約を入れて飛んでしまいましょう。

どんなに完璧な計画を立てても、実際に飛ばなければPPは獲得できません。

軍争の難きは、迂をもって直となし、患をもって利となす

地方修行僧の多くは、職場その他から感染拡大地域との往来を規制されている場合も多いかと思います。自分もその一人です。(AXTベースです)
地方ベースだと、ホームから東京、大阪等の感染拡大地域への路線で飛び、そこからOKA、CTSなどの長距離路線で稼ぐパターンが王道かと思いますが、上記の規制が敷かれていると飛べません。
自分の場合は、飛べない期間に、地方の主要都市間の路線やバリュートランジットで利用できる路線がないかを探していました。
メインで考えていたAXT-HND-OKAは羽田に飛べないので使えなくなり、まだ辛うじて使えたNGO経由を模索した結果、AXT-NGO-OKAやSDJ-NGO-ISGのバリュートランジットを発見して喜んだり、解脱フライトでは、今では廃止されしまったSDJ-KMQを飛びました。

緊急事態宣言下では、HND、ITM、CTS、OKAなど、修行といえばすぐに思い浮かべるメジャー路線だけではなく、自分の置かれた状況下で使える路線を拾っていくのも大事なことだと思います。

1月25日現在、全国で実行再生算数は1.0を僅かに割り、新規感染者数のグラフもピークアウトの兆しが見えてきました。
後追いの数字になる重傷者数や死者数はまだ安心できる数字にはなりませんが、これから気温、湿度は上昇してウイルスとの戦いに有利な季節がやって来ます。ワクチンの接種も始まります。

一日も早く、安心して飛べる日がやって来て、修行僧のみなさんが存分に飛べる事を祈っています。自分自身ももやっとこさ昇格したPLT資格があるうちに、一度でも2度でも飛べる日が来ることを楽しみに待とうと思います。

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