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読書メモ22

106.CAPCOM e-sports「ストリートファイターリーグ」からみるeスポーツの未来

最近スト6がアツいので、読み始めた本
CAPCOMの内部のeスポーツ担当者の方が書いているので、どういうビジネス戦略で結構赤裸々に書かれていて面白い。
ストリートファイターの歴史みたいなパートでは結構ベタ褒めしてて、めっちゃ自画自賛感あった笑

加えて、ストリートファイターリーグのスポンサー企業へのインタビューも収録されていて、それぞれの企業がどういう思いで参入したか結構それぞれで面白かった。
中でも名古屋や熊本の企業は、eスポーツチームも地域に根付かせて盛り上げたいという考えで動いていて、ゆくゆくは浦和レッズとか阪神タイガースみたいな地元から圧倒的に支持されるようなコンテンツにしたいと言っていた。

各スポンサーが口を揃えて「儲かるじぎょう事業ではない」と言っているにもかかわらず参入するのはゲームが好きでその可能性と未来にワクワクしてるからで、なんとか盛り上げて切り開いていきたいという気持ちを感じた。

動画プラットフォームが普及して、ストリーマーの活躍することでゲームはプレイするだけでなく、見て楽しめるものになってきてる。そこからどんどん界隈が盛り上がって、世界大会とかみんなが注目するようなデカいものに育って欲しい。ゲーム好きとして楽しみ

107.労働の思想史

なんで働いてるんだろう、働くってなんだろう、みたいなこと誰しも思ったことあるかと思う。
この本では“働くこと”についてこれまで哲学者たちが検討してきたことを解説してくれる本

正直内容は難しめで、読むのに時間かかったし、理解度も高くない。でも、自分の具体的な労働ではなくて、もっと抽象的で大きな意味の労働の意味みたいなことを少しは考えられて良かったかなと思う。

結局、働くことの意味ってなんだろうな。
例えば急に億万長者になって、仕事せずに暮らせるってなっても、多分なんらか社会との繋がりというか、社会貢献というかそういう活動をするような気がするし。社会に貢献したい欲みたいなものが人にはある気がするし。でもお金を寄付するだけとかでは満たされなくて、少しは自分に負荷がかからないと達成感というか貢献した感は感じられないんだろうな。難しい。

108.史上最強の哲学入門

Kindle購入&図書館レンタルの二刀流で読了
二刀流、快適。欲を言えば、アナログ本で読んだとこからKindle開いて欲しい。

この前読んだ「労働の思想史」が内容興味深くて面白かったんだけど、ちょっと自分には難しくて、元々読んだことある本だけど哲学史を基礎から知ろうと思って改めて読んだ。

この本は哲学興味ない人にこそおすすめ。プラトンとかアルキメデスとかルソーとか、名前は聞いたことあるような哲学者達どんな時代にがどんな思想で(この本では得意技と紹介されてて面白い)“戦ってきた”のかを知れる。

なんといってもこの本の世界観が良い
さっき“戦ってきた”って表現したのは哲学は真理を求める“戦い”だから。刃牙のような世界観で最強の真理、最も強い哲学で最強の真理に辿り着く歴史を紹介している。
実際に表紙も刃牙の作者が描いてる。

とにかく内容が軽くて読みやすくて、哲学史をつまみ食いするのにちょうど良い。
ゆる言語学ラジオを聴いているみたい。

この作者の他の本も絶対読む。

109.さえずちの眼

澤村壱智さんのホラー中編集
実家から借りてきた。

比嘉姉妹シリーズは久しぶりに読んだのでキャラを思い出しながらというか、懐かしい気持ちで読んだ。
2話目のUFOの話はラストどうなるんだとドキドキしたし、3話目の家政婦から送られてきた手紙ベースで話が進む臨場感、最後も著者らしさがある怪異でめちゃくちゃ楽しめた。

小説って読みやすくて楽しいな。

110.幸せに気づく世界のことば

言語と文化は深く結びついていている。日本語では「稲」「玄米」「米」「(炊いた)ごはん」などコメの状態によって区別しているけど他の国の言葉では1単語で表されることも多い(riceなど

どういう事柄に自分の幸せを見出すか、同じ人間であっても操る言葉(文化)で当然違う。

この本では日本語ではなかなかうまく訳せない、それぞれの言葉が幸せを感じる事象を表した単語の紹介をしている本

1単語ごとにしっかりと解説が書かれているけど、なかなか日本語では言い表せないニュアンスを含む単語が多いので自分で感じとるしかない。
でもその感じ取る作業が自分的な幸せを考えるきっかけになって面白い。

自分はアーバイツグルーを感じられる仕事を求めて転職した。ヴァルトアインザームカイトな土地でソブレメサやヒュッゲを楽しんでいる。
ウーウェイの精神を忘れずに、これからもシスをもってメラキしたい。

ちょっとふざけたけど、内容深いし、挿絵も綺麗でおすすめ。「無為」っていう中国哲学の考え方は結構いいなと思った。

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