必要な人に、必要な情報を届ける。
新卒から広告代理店に入社をして、
広告業界という場所で仕事しているけれど
広告をする目的や意義みたいなものを時々考える。
これに対して、何か明確な答えがあるわけではないけれど、
自分の言葉で説明することはできる。
それが、「必要な人に、必要な情報を届ける」ということで、
その結果、消費者が自分で考えて購入をするというのが、
6年間広告業界で働いてきた中での”今”の自分なりの答えだ。
どんな広告にもこれが絶対に土台にあると思っている。
というか、そこに気を付けながら仕事をしている。
どう表現すればいいんだっけ?
どういう形で届ければいいんだっけ?
みたいなところも、
あくまでも「必要な情報を届ける」ための表現でしかないし、
「必要な情報を届ける」ための手段でしかないと思うのだ。
何十年も広告業界で働いている人にとっては、
「何が答えだ」「若造が」と思われるかもしれないけれど、
いいんだ別に。
”今”のところの答えだし、これからきっと変わるだろうし、
これを証明するためにも僕はまだ広告業界で働いているし。
仕事をしていると、
よく「それって売れるの?」「売りにつながっているの?」
という議論が行われる。
「売れる」ということは「買われている」ということなのだけど、
この「売れる」の解像度を上げると、
「”必要としている人”に買われている」という状態があるべき姿だと思っていて、「売れる」という形で指標化されているものだと捉えている。
めちゃくちゃ極端な話、
必要な人に対して、必要な情報を届けるが100%できているのに
「売れない」ということが起これば、
たぶんそれはその商品やサービスは今ではなかったということだと思う。
現実として、この100%って図れるものではないと思うし、
この100%が達成できれば「(必要な人に)売れる」と思っているから、
企業の方々は広告をしようと思うし、僕らもそこに対して何か力になりたいと思うのだ。
本当は必要としていない人に対して、
「広告によってあたかも必要だと感じてしまう」ことによって「売れる」というのは、
僕らが広告でやりたいことではないと思うのだ。
本当は別にいい商品やサービスではないのに、
「広告によってあたかもよく見えてしまう」ことによって「売れる」というのは、
僕らが広告でやりたいことではないと思うのだ。
きれいごとかもしれないけれど、
「広告」というものは純度100%の「真実さ」であってほしい。
「必要な情報を、必要な人に届ける」
その結果「売れる」ということが起こってほしいし、
その結果企業にとっての利益になってほしい。
広告という業界はきっと広い。
僕が経験してきた6年間や知っているほんの一部で考えている答えでしかないけれど
この仕事をやっている人にはきっと、
それぞれが思う「広告とは」があるはずで
たぶんそのどれもに間違いなんかないと思う。
自分が思う「広告とは」を考えながら
自分が思う「広告とは」を確立していって、
これからも広告の仕事に向き合っていきたいと思う。
広告の仕事を辞める時、
「広告とは」が語れたらいいな。
おわり
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