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兄の死後、毒親は②

兄が亡くなって半年もしない頃だった。
母から電話が来て
開口一番『あんたのお父さんが死んだよ』だった。

私は何で死んだのか聞いて
父のお兄さんの会社で葬儀してくれるんじゃないの
等と淡々と答えたように思う。

不思議と驚きやショックもなく
父もまた母程ではないにせよ毒親で
悲しみもなった。

そんな私の対応がつまらなかったとみえて
母は『嘘だよ、あんたがどんな反応するかと思って』
と言った。

兄を亡くし絶望のどん底にいる私に
『あんた程は悲しくない』と言い、
『◯◯が死んだことより、周りから家のことや私のことをとやかく言われるのが嫌だ』と言う母を
そもそも人の親として理解できなかったが、
そんな私にまた、不幸な(だろうと母が想像した)ことを与えようとする母。

父はぴんぴんしており
母のことなど気にせず生きている。
他人は気にするな、自分のことだけ考えろと、
父に振り回された身としては腹が立つが
その考えを少しでも兄と私が出来ていたら
どんなに楽だっただろうか。

母は無意識に、
自分への愛情を確かめようとして
私が怒るようなことをわざとやるのだ。
怒る私を感じて愛されてる、構われてる、
感心があるのだと思うのだ。
その手には乗りたくはないが
拒否し叱るべきとは叱る。
母がどれだけ酷いことをしたのか伝えるために。
ただ、全くピンときていなかった。

母を捨てる決断はやはり正しい。
自分を守るために。
私の新しい家族を守るために。

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