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コロナ禍の高校生(4)

令和2年(2020)6月 授業・クラブの再開

おはようございます!
毎週ご高覧いただきありがとうございます!

6月1日(月)漸く全学年揃っての分散・短縮授業が始まりました(6月12日(金)まで)

出席番号により「1班」と「2班」に分け(1班:出席番号1~20、2班:出席番号 21~)、
 「1班」9時 SHR(健康観察)40分3限授業  
 「2班」13時 SHR(健康観察)40分3限授業

同時に、大阪府立高校では、6月1日(月)~6月 12 日(金)にオンライン授業の試行を実施することとなり、午前中授業の生徒は午後、午後授業の生徒は午前に、オンデマンドのオンライン学習を受講しました

6月15日(月)以降は、1教室あたりの人数を40名程度とした通常時間割(8:35 SHR(健康観察) 8:50 1限目始業~)による授業が漸く始まり、部活動も大きな制限こそありますが漸く再開です

新しい生活様式」が求められるようになり、箕高でも、保護者の皆さまへの協力を仰ぎながら、感染リスクを減らし、生徒たちが、安全・安心な学校生活を送ることができるよう「大阪府立箕面高等学校における新しい生活様式について」を定めました
熱中症対策も併せて取組みを進めます


文部科学省による「新型コロナウイルス感染症対策学校再開支援事業費」では、令和2年度 当初予算 300万円 、3次補正予算 200万円 計500万円規模の予算配当を、大阪府を通じていただき、感染症対策・学習保障対策に大いに役立たせていただきました
感謝の言葉しかありません

感染症対策では、全教室、食堂、職員室等に配置の手指消毒液、手洗い用洗剤、非接触体温計、衝立(保健室、臨時更衣場所とした体育館ギャラリー用)、体育館用工場扇、を始め、教職員の負担軽減を図るために、役務費を、専門業者による学校(教室・トイレ・廊下・階段等)消毒・抗菌作業(月1回)に活用させていただきました
日常的に、多数の手が触れる箇所(教室の扉の開閉部分、水栓場の蛇口、階段の手摺等)を、担任の先生や特別清掃区域担当の先生が消毒されていました

学習保障では、オンライン学習に必要な備品・消耗品を購入しました
GIGAスクール構想・1人1台端末の活用で、大阪府立高校では、クロームブックの導入が決まりましたが、授業を担当する先生方にも生徒と同じ端末を活用して欲しいと考え、予算内に収まる範囲で教員用のクロームブックを購入しました
令和3年度以降は、当年度の「新型コロナウイルス感染症対策学校再開支援事業費」を活用し、授業を行う全教室にプロジェクター・クロームブック、収納ボックスを整備することができました

通常の学校管理費では考えられない予算措置をいただき、オンライン学習環境、普通教室・展開教室のICT環境が一気に整備されました
生徒たちの学習保障、先生方のICT環境の整備に国の貴重な予算を活用させていただき感謝の言葉しかありません

さらに、学習支援員制度が始まり、放課後、非常勤講師の先生に依頼し、生徒の質問会等、約2ヶ月間まともに授業を受けられていない生徒たちの学びの保障ができるようになりました

さらに、さらに、6月3日付け大阪府教育委員会通知で、「G Suite for Education」が導入されることが決定されました

GIGAスクール構想・1人1台端末の活用に大いに役立ちました
大阪府教育委員会にも感謝の言葉しかありません

国の支援が配当される前の4、5月には、感染症対策として、学校管理費で、
簡易手洗い場の増設(体育館下、食堂前、校舎内等5か所)
食堂横に手製の簡易ミストシャワーを設置・パラソルの設置
による、感染症対策・熱中症対策を行いました

また、PTAの皆さまに、飛沫防止対策として、食堂のテーブルにパーテーションを設置していただきました


6月は本来なら体育祭が開催される時期です
例年3年生を中心に応援パフォーマンスを競い合い、白熱した競技を披露してくれる舞台です
箕高ダンス部「みのだん」は100名を超える部員数を誇り、世界一、日本一を勝ち取ってきたダンス強豪校です
「みのだん」のメンバーが応援パフォーマンスの中核を占めていることもあり、その演技レベルはハイレベルで、そこに到る生徒たちの頑張りは想像を絶します
箕高生は体育祭応援パフォーマンスに全力を注ぎ、そこで培われる友情や一体感、達成感を胸に、厳しい受験勉強に挑んでいくのです

6月以降、コロナウイルス感染拡大が止まらないなか、青楓祭(体育祭・文化祭)を、感染症対策および熱中症対策を万全に図ったうえで実施するならば、どのような形での実施が可能なのかを、生徒会執行部・生徒実行委員会そして生徒会部担当教員が、ともに議論を繰り返し、検討を続けてきました

青楓祭(体育祭・文化祭)は多くの制限こそありましたが、9月に開催できました
生徒会執行部・生徒実行委員会そして生徒会部担当先生方に感謝です!


6月15日(月)
から段階的に再開する部活動についてです

大阪府教育委員会より示された部活動再開に関する留意事項は、

第1段階 6月15日(月)~ 校内での活動のみ
部活動再開後、2週間程度は基礎的な内容を主とし、ケガ防止には十分留意するとともに、暑熱順化を意識した活動とするなど、段階的な指導を行うこと

箕高では、実活動時間1時間以内(17 時半完全下校)、特別延長なし、土日活動なし、平日1回 OFF、顧問付添

新入生の仮入部は6 月17日より実施可能としました

高校に入ってクラブをやりたかった生徒たちにとって待ちに待ったクラブ活動
本来なら入学した4月に仮入部・本入部し、6月には2か月は経って、先輩や同輩たちと、充実した高校生活を送っているはずでした
感染症への不安、新しく2か月遅れで始まる高校生活への不安、学習への不安、さまざまな不安感で、本来入部するはずだったクラブに入部できなかった生徒も少なからずいます

2年生にとって2か月遅れで漸く後輩が入部してきます
公式戦・引退試合が悉く中止となり、多くのクラブで3年生は既に引退しています
学校の中心学年となる2年生には、先輩になって嬉しかった半面、クラブ経営に不安を残すことになったのではないでしょうか

第2段階 7月11日(月)~ 対外試合・合同練習可
箕高では、平日は 17 時まで平常練習(17 時半完全下校)、特別延長なし、土日実活動時間2時間以内、土日いずれか OFF、平日1回 OFF、顧問付添
土日いずれかの活動の際、顧問による健康観察実施(検温忘れ、健康観察カード忘れは帰宅)

部活動段階的再開に関するルール


次に、最も悩ましい年間授業日の確保です
年間授業日は、通常1・2年:175日以上、3年:163日以上
4月・5月に計画されていた授業日「32日」を如何に確保し、生徒たちの学習保障をするのか
教務主任を迎えての経営企画会議、運営委員会の議論を経て、6月25日 職員会議で私より、

(1)午前中勤務の土曜日
  7月18日・8月1日・10月10日・12月5日 の4回

(2)1日勤務(7時間45分)の土曜日
  10月24日・12月12日・1月30日 の3回

(3)1学期 終業式 8月6日(木)
   2学期 始業式 8月17日(月)
   2期 終業式 12月28日(月)
   3学期 始業式 1月5日(火)

以上の、年間授業計画の修正をお示しし、大阪府教育委員会にも届け出ました

先生方、生徒たちも疲れ果てた令和2年度

先生方には、勤務日(授業日)が多過ぎて週休日の振替を取得したくても取得できない現実があり、

土曜日半日勤務午後のクラブ付き添い、平日 午前中授業の午後にクラブ活動の付き添いで特勤手当を申請される先生方に、分かりやすい制度の概要を、幾つかの具体例を挙げた資料を作成し、配布しました

「働き方改革」とは逆行しますが、コロナ禍一斉休業・分散登校という非常時なので、週休日の振替をできない先生方にはせめてクラブの特勤手当を活用してください
校長として他にどうすることもできませんでした


最後に、大学入学共通テストにも触れなければなりません
文部科学省より、6月19日付で「令和3年度大学入学者選抜実施要項について(通知)」が発表されました。

「実施要項」によると、
1)大学入学共通テストは、第1日程・第2日程・特例追試が設定されました。
(1) 第1日程 令和3年1月16日、17日
(2) 第2日程 令和3年1月30日、31日 ※(1)の追試験としても実施。
(3) 特例追試験 令和3年2月13日、14日 ※(2)の追試験として実施。
※第2日程は、長期休校による学習の遅れを理由に出願時に選択することができ、第1日程を病気などやむを得ない事情で受けられなかった受験生の追試にもなります。試験会場は47都道府県に設けられます。さらに病気などで第2日程を受けられない場合の特例追試験も、その2週間後に設けられます。

2)一般選抜(一般入試)の試験期日は、令和3年2月1日から3月25日までの間。

3)総合型選抜(AO入試)については、新型コロナウイルス感染症に伴う高等学校の臨時休業期間に配慮し入学願書受付を令和2年9月15日以降とし、その判定結果を令和2年11月1日以降に発表する。と定められました。

4)学校推薦型選抜(推薦入試)については、入学願書受付を令和2年11月1日以降とし、その判定結果を令和2年12月1日以降で一般選抜の試験期日の10日前まで(学校推薦型選抜で大学入学共通テストを活用する場合は前日までのなるべく早い期日)に発表する。と定められました。


本来ならば大幅な変更については受験の2年前に「予告」を公表すると言うルールがあるにも関わらず、昨年度、文部科学省より大学入学者選抜改革の2枚看板とも言える英語民間試験活用及び、国語・数学の記述式問題導入の見送りが発表され、3年生・保護者の皆さま・先生方に大きな混乱、心配や不安を与えるものとなりました

今年度入試からの「大学入学者選抜改革」は、「高大接続改革」(「高等学校教育改革」・「大学入学者選抜改革」・「大学教育改革」)の一環として実施されており、その進捗状況について、何回かに分けて、その概要を本校ホームページ・ブログで紹介していきました

高大接続改革の進捗状況について(1)

「令和 3年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施要項」発表!~高大接続改革の進捗状況について(2)

高大接続改革の進捗状況について(3)

高大接続改革の進捗状況について(4)

高大接続改革の進捗状況について(5)

高大接続改革の進捗状況について(6)

個別学力検査実施教科・科目、入試方法等の発表 ~ 高大接続改革の進捗状況について(7)~


次回は、7月以降、特に沖縄修学旅行について綴っていきます

何かのきっかけで、現場の生徒たちや先生方が幸せになっていくような議論が拡がればと願います

引き続き、どうぞよろしくお願いいたします

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