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現代のオシャレ人とは?<hachi>

コロナ自粛になってから、行きつけの洋服屋が2軒閉店になった。セレクトショップは利率が悪いらしく、自社ブランドのある大手じゃないと生き残りが難しいらしい。出かけなくなったから服を買わなくなった人も増えたし、ネットで買い物できる時代だし。
きょうは、今の若い子たちのファッションとかカルチャーってどういう感覚なのかが気になって、とあるバイヤーさんに何気なく聞いて感じた話。

hachiです。
わたしは田舎者で、ずっと東京のラフォーレ原宿やパルコに買い物に行くことにあこがれていた。
オシャレにめざめた中学生のころはCUTIEやZIPPERを読み、高校は古着を着てアメキャラの雑貨屋でバイトをし、服を作ってフリマで売って生計を立てるという「ご近所物語」(矢沢あい)ごっこをしてきた世代。
文化服飾学院に行きたかった。
でも親から反対され、東京には出たものの、何の目的もなく、そこそこのレベルの大学に進学した。

■ファッションがオシャレな人
高校時代はバンドブームで、ファッションはパンクやモードが流行っていた。
世代の人たちはMILK BOYの赤チェックパンツと言えばわかるだろうか。
コムデギャルソンのサルエルっぽいパンツとか。スーツとか着ちゃってる高校生がたくさんいた。
田舎でもオシャレなお店はたくさんあって、まわりはみんなオシャレだった。
あの時代は「着ているものや着こなし」が注目され、ファッションスナップや読者モデルが急増した時期でもある。
「ファッションがオシャレな人」にあこがれた。

■服が売れない今
「服が売れない時代」になり、お気に入りのお店が次々となくなってしまった。
わたしは着たい服を着るタイプで、決まり事が特にない。派手なのも好きだし、シンプルも好き。古着も着る。
そんな感じでごじゃっとセレクトされた個性的な店が好み。
だいたいがオーナーと顔見知りで、その人のセンスが好きでファンになることが多かった。
でも、個人で経営している会社はコロナのせいでうまくいかなくなっていった。
自分も前みたいに服を買わなくなった。

■今の若い子たちのファッションとは
GUや韓国ブランド、ネットで1000円台で買えるデザイン服などで十分におしゃれが楽しめる時代になった。
今の若い子たちは、あまりブランドで服を選ばないのかもしれない。
メルカリではブランドものよりも、安くても流行りのかわいい服が安定的に売れる。
雑誌よりもSNSでカリスマを探し、あこがれる人物像はファッションがおしゃれな人ではない。

とある大手アパレルショップのバイヤーに、「いまの若い子たちってどんな服の選び方をするんですかね?」と聞いた。
すると、「おそらく、人それぞれに着たいものを着る時代なのだと思う」と言う。
続けて、「かっこいい生き様にあこがれる時代になった」と言っていた。
なるほど、と思った。
昔は109のどこどこショップのおしゃれな店員とか、どこどこ美容室のカリスマ美容師とかが人気だったけど、
いまはクリエーターたちが楽しませてくれる企画だったり、やっている内容がおもろいかどうかという感じ。
だから、圧倒的に見た目ではなくて、動画や音声が人気なのだと思う。

■姿が見えなくても人気
声だけでも人気を得ている人たちがいる。
友人が講師を務める大学では、「にじさんじ」の話題が出ると悲鳴があがるらしい。
Vチューバーや声優、歌い手を当たり前に目指す時代になった。
YOASOBIは姿よりも、小説を歌っている背景や歌詞、ikuraちゃんの歌に引きつけられるものがある。
顔出ししなくても売れているアーティストの裏話を聞くと、「深い」と感じることが増えた。
TikTokで「踊ってみた」などを見て、「浅いな」などと思っていたけど、昔の方が「見た目」でオシャレを選んでいて、よっぽど浅かった。

仕事も年功序列ではなくなって、キャラクターとアイデアが勝つ時代になってきたと思う。
次はどんなヒットが生まれるのか、どんな人がヒットを生み出せるのか。
また発見があったら書いてみようと思う。

hachi

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