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JPT役員の頭の中

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社長の阿渡、CTOの長尾の記事です。 障害者雇用の変革にかける想い、経営において感じること、日常のふとした気付きなどを更新します。 JPT役員陣の頭の中を覗いて行ってください。… もっと読む
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#多様性

会社に求められるのは、手厚すぎる保障ではなく従業員の可処分〇〇を増やすこと

日本にはおよそ1万2千社ほどの大企業があるそうです。 大企業の特徴の一つに保障が手厚いことがあります。 これまで多様性の観点から就業規則を見てきましたが、本エントリではこの保障を取り上げます。ムズカシイ... 保障とはなにか保障、と聞いてみなさんは何を思い浮かべるでしょうか。 社会保障(医療、年金、介護)や、民間保険(生命保険、医療保険、年金保険)など、関連ワードはいくつもありますよね。 ライフネット生命創業者の岩瀬氏が執筆した「生命保険のカラクリ」という本(超絶

”一社で長く働く”ことはそんなに偉いのか

就業規則をつくるために本社のものや厚労省が出しているひな形などを眺めてみると、勤続年数に応じてだんだん条件が良くなる系の制度がたくさんあり、よくよく考えてみると変だよな、と思ったので考えを整理してみます。 まず、どんな制度がそれにあたるのかあげてみると、、・年次休暇 ・勤続XX年の節目で取れる長期休暇 ・休職時の給与補償(補償期間が勤めた期間に比例) ・退職金(早くやめたらXX割カット) ・在宅勤務(X年目以降から取得可) ・社費留学(X年目以降から取得可) などなど、結

用途や対象が限定された休暇なんて、いらない。

企業に勤めている方にとって、休暇ってとても大事ですよね。でも、年次有給休暇(以下年休)以外に用途や対象者を限定した休暇がたくさんあって、これって誰が得なのか、損なのかがよくわからない状態になっているんじゃないでしょうか。 ということで、今回は休暇制度について考えていきたいと思います。 現在の休暇制度 先日のエントリで、「勤続年数にインセンティブを与えるような人事制度は、今の時代にそぐわない」と主張しましたが、休暇制度もまさにそのとおりになっていると思います。 だって、厚

多様性をアピールする会社が、新たな特権を作り続ける矛盾。

今回は、うちは多様性のある会社ですよー!とアピールするためにやっていることは、大半が真逆のことになってしまっていることに気がついた、というエントリ。 どういうことか?最近、多様性とか包括性とか、ダイバーシティ&インクルージョンという言葉をよく耳にすると思いますが、なんのこっちゃ?という人もいると思います。 これを一言で説明すると、、多分無理で、逆に一言で説明しようとするとかえってミスリードしてしまうような、かなーり難解な概念のような気がします。 だからこそ、いろんなとこ