不況を克服し新成長過程へ 古河林業と「三木」・上
長引くデフレ不況で、廃業・減産に追い込まれる企業が少なくない中、いち早く低迷期から抜け出そうとする建築・木材会社が出てきた。「国産材100%住宅」を建築している古河林業(株)(東京都千代田区、古河久純・取締役社長)と、同社にスギ集成材などを供給している三陸木材高次加工協同組合(岩手県住田町、中川信夫・代表理事、以下「三木」と略)が好業績を続けている。その背景にあるものは何か――遠藤日雄・鹿児島大学教授が、苦境打開の糸口を見つけ出す。
昨年は10%の伸び、長期優良が追い風――