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若い先生方へ(6)

 この記事の全体構成における位置づけは →若い先生方→ に載せています。ぜひご覧ください。
 さて、今回は教員としての理念についての考えの後半部分です。

5 全校で取り組む
 学校教育目標は教職員を対象に理念面から目標化したもので、全教職員が一致して取り組むことにより校風ができ、所属感が生まれる。また、チャレンジ目標は学校教育目標を具現化するために教職員と子どもが師弟同行で実践する目標であり、徹底を期して実践することで子どもの第二の天性が育つ。実践指導に関しては教師の力量が大きく関与することは言うを待たない。
 どこの学校でもチャレンジ目標があると思います。これは学校運営において課題となっている事項、子どもの課題等が反映されていると考えます。これが活動目標になっていなかったり、評価できなかったりすると、何のためのチャレンジ目標かわからないことになります。やれない目標は立てない方がよいのです。業務が増えるだけです。

 6 子どもを呼び捨てにしてはならない
 子どもの名字は変えられない。幾代も前から家族と共に歩んできた遠  く重い歴史をもっている。それを先生という一個人が集団の前で、また  は叱咤の席で呼び捨てにしてよいものではない。
 私の若い頃は呼び捨てが常でした。なかにはあだ名で子どもを呼ぶ先輩もいました。しかし、この指導を受けて、名字の重さを感じ、爾後呼び捨ては止めました。そうすると、どうでしょうか、子どもが私に接する姿が変わったのです。「教師が変われば子どもが変わる」を体験しました。 

7 座右の銘
 背骨に一本揺るぎない信念のことばをもちたい。苦しいときに、いつ  も自分を支えてくれる自分だけのことばを。
 座右の銘をもつと腰骨が立つと言われました。読者の皆さんの座右の銘は何ですか。

8 凡事徹底
 当たり前のことが当たり前にできるのが教師。何でもできる中で自分  の得意技の分野もつくりたい。できないことがあればできるように努力  し、その努力の様子を子どもにみせるのも教師の技。
 子どもに自分の弱いところを話し、その改善克服のために何をどうしているかを話してやることは、すばらしい指導であると思います。私は吃音教員
でしたから、それを乗り越えるために努力していることを話したものです。
 教師の弱みを見せることは、決して恥ずかしいことではないと考えます。

9 危機管理
 悲観的に準備して楽観的に対処するのが要諦。「事の前に怠惰、事にあ  たっては粗忽、事の後には安逸」では泣くことになる。何事も「そなえ  よつねに」
 味わって読んでくださいね。

10 仕事のやり方
 パーキンソンの法則曰く「仕事のために一定時間を与えられると、人  は効率を度外視して持ち時間を使い切る」。仕事は、何を、いつまでに、  どのようにやるかを明らかにして取り組みたい。進捗管理こそ自分の仕  事。
 早く帰る人は仕事のできる人と教えられました。また、仕事は忙しい人に頼めとも言われました。
 今回はこれにて失礼します。

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