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「思考」や「記憶」をするのは脳ではなく魂である事実~死生観が変わる話

まずは有名なエピソードをいくつかピックアップしてみましたので、読んでみて下さい。

  • 脳神経外科医のエベン・アレクサンダー医師は、非常に稀な奇病の髄膜炎にかかり脳の大部分が機能停止状態になる。その間の彼の体験は、彼が今まで聞いても信じてこなかった患者たちの臨死体験談に似ており、自分も意識を持って空間を浮遊していた。そこで一人の愛に包まれた美しい女性に出会い、自分は帰らなくてはいけないと強く感じる。そして、一週間の昏睡状態から生還したエベン医師は、脳外科医らしくすぐに昏睡状態だった時の自分の脳を調べるが、やはり完全に脳の機能は停止していた。その後、養子として育てられていたエベン医師は、実の両親と再会することになるが、その時に36歳で他界した姉がいたことを知る。その写真をみたエベン医師は、驚きを隠せなかった。まさにあの臨時体験で出会ったその女性だったのだ。

  • 1973年、アメリカ・ワシントン州で交通事故にあった女性が、生死の境を彷徨う。緊急手術中に体から抜け出し自分の手術されている姿を見る。その間手術中に使っていた器具の配置から医師の顔まで記憶。生還後、その時自分が見ていた光景を間違いなく詳細に語る。なんと彼女は生まれつき全盲だった。

  • 小さい頃から飛行機やGIジョーなどの人形で戦闘ごっこが大好きだった2歳のジェームズ・レイニンガー君は、「飛行機が燃えている!」「外に出ることができない!」「墜落する!」ととても2歳とは思えないはっきりした声で叫び悪夢にうなされるようになる。心配した母親がそのことを聞いていくうちに太平洋戦争で戦闘機に乗って、硫黄島付近で日本兵に撃ち落とされたという記憶があることが分かる。いずれも詳細に語るその内容は2歳では知る由もない情報ばかりだったため、調査をしたところ、アメリカ人パイロットのジェームズ・ヒューストンさんという人物が1945年3月3日に飛行機の墜落で戦死していたということが判明する。のちにジェームズ君は、戦死したヒューストンさんの姉に会い、ヒューストンさんについての記憶を話すが、いずれも家族しか知り得ないような内容だった。

これらの事実に基づく話を読んでどう思いますか?
こうした話を取り上げると、

「死後の世界はあった!」
「輪廻転生はするんだ!」
「人は死んでも魂は生きているんだ!」

と、死後の話に焦点が行きがちなのですが、大事なことはそこではないのです。

多くの人は「脳は、記憶や思考する大事な体の器官である」と当たり前のようにインプットされてきました。

結論から言うと、これはということです。

記憶や思考は脳がするのではなく、この宇宙に唯一存在する『意識(魂)=自分』だけが全てを司っているのです。

死というものは、自分自身が消えてなくなることですが、記憶も思考もする本当の自分というのは唯一『意識(魂)』だけであり、肉体が無くなろうとも常に存在し続けているということです。

冒頭に挙げたエピソードは氷山の一角で、実はこうした脳死あるいは死亡宣告されて臨時体験をした人の話は山程あり、しかも決まって共通しているのは、

「死んだ後も自分という存在をはっきり認識した上で、生前に出会ってきた亡き人と会ったり、その人たちとの会話を覚えていたり、現世にいる人たちの姿・言動を冷静に見聞きしていた」

という点です。

脳が思考や記憶をする役割という嘘は、死んだ(脳が機能していない)状態でも、常に思考したり、そのことを記憶し続けていたという事実が証明しています。

では脳は一体どんな役割をしているのかという疑問が湧きますが、量子力学の視点で考えてみると、一つの仮説にたどり着きます。

それは、本当の自分=意識体(魂)が、地球というシミュレーション(プログラミング)世界の設定内にある肉体と融合して生きている間は、地球で五感体験するものは全て脳を通じて魂へとインプットすると考えられます。

脳自体は思考したり記憶する機能はなく、あくまで意識体(魂)へ情報を伝えるだけの役割ということです。逆に意識体からアウトプットしたい言動は、脳を通じてシミュレーション世界で肉体が反応するということです。

そのため、死んで肉体から離れた意識体(魂)は、もう脳を通じた情報のインプット・アウトプットをしなくても良くなり、自由に魂だけで完結できるようになるということです。

ただ、脳が機能していない状態で意識体が肉体から離れない状況に陥るケースが魂が一番困ってしまう状況だと思います。

ここでひとつ南アフリカのマーティンという青年が書いた自伝「ゴースト・ボーイ」という内容を紹介します。

彼は12歳のときに謎の精神疾患から植物状態(脳死状態)となり、ずっと寝たきりの状態になります。そして16歳の時に突然意識が戻ったにも関わらず、声も出ず体も動かせず周囲の人に伝えられない状態に陥ります。

意識がはっきりしている状態でも周囲は何も反応しないマーティンに誰も気がつくことなく8年が経過。

25歳になったマーティンはマッサージ師によって意識があることを発見され、ついに特殊なコミュニケーションパソコンによって周囲の人たちに気がついてもらうことができた。

という実話なんですが、8年もの間、肉体と融合したままの魂が記憶や思考をし続けていたわけです。意識はあるにも関わらず、8年間も植物状態の肉体になってしまった彼の心境が書かれた一文を引用します。

要するに、ぼくはずっと昔に「箱」に入れられたのだ。実は、誰もが箱に入れられている。(中略)箱に入れて分類するとわかりやすいけれど、箱は牢獄と同じだ。みんな枠の中でしか、その人を見なくなる。ぼくらはみんなお互いに対する固定観念を持っている。たとえ真実が、自分を見ているつもりのものとかけ離れていても。

この言葉は、まさに肉体という箱に閉じ込められた意識体(魂)のことを実体験をベースにはっきり表していますね。

肉体と融合することで脳という伝達フィルターを通して見聞きする情報を記憶したり思考する自分=魂という存在は、果たしてどこまで本当の自分(もしくは他の人たち)を分かっているのでしょうか。

こうした事実を受け止めてみると、ちょっと死生観が変わってきませんか?

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