見出し画像

赤りんごの素:カーネリアンとは

赤りんごに使っているカーネリアンは、青りんごの素・クリソプレーズと同じカルセドニーという種の石です。

実は、赤は同じカルセドニーの「アゲート」で調達&研磨を頼んでいたので、カーネリアンのサンプルが届いた時には少々驚きました。アゲートの赤をかつて見た時は結構マットな感じで、りんごっぽくできるかなと思ったのです。

カーネリアンの色範囲はイエロー・オレンジ~オレンジィレッド、ブラウニッシュレッドあるいはブラウニッシュオレンジですので、色範囲の中でもりんごっぽい色が来て良かったです。

ジュエりんごの中の人その3・ジェモロジストが持っているカーネリアンはこれしかありません。無色はクォーツのロッククリスタルでしょうか、茶系の石がカーネリアンです。

パワーストーンとして買って身につけたわけではなく、試験対策でした。
カルセドニーは変種が多く、実習で石を沢山見ているうちにカーネリアンとサードに混乱することがありまして。

鑑別の実技試験は20石を4時間で鑑別して、パーフェクトでないと受かりません。石の持ち込みはダメですが、ジュエリー・アクセサリーの類は何を身に着けてもOKとのことでしたので、御徒町ジュエリータウンでクラスメイトと見つけて「これでカーネリアンとサードはOKね」と買ったのでした。

サードは8月の誕生石、サードオニキスのサードです。カーネリアンより暗く、彩度が低いので、サードは「コーヒーブラウン」、カーネリアンは「ティーブラウン」と習いました。

結局、試験には出ませんでした。といいますか、鑑別する石は自分で引くので、私は引きませんでした。普段の実習石と違って、模擬試験では見たこともないような(伝説の?)石が出てきたので、カーネリアンを引いたらむしろラッキーかもしれません。

と、すっかり思い出話になってしまいましたが、色の話を一つ。
その色になっている原因を色因と言い、青りんごのクリソプレーズはニッケルです。カルセドニーのイエロー~オレンジィレッド~ブラウンは鉄です。

同じくカルセドニーに3月の誕生石のブラッドストーンがあり、ダークグリーンの地に赤い斑点が入りますが、あの赤も酸化鉄です。

#ジュエりんご #大人可愛い #コラボ #りんご #リンゴ #青りんご #赤りんご  #ペンダント #銀座 #ジュエリー #宝飾師 #職人 #ジュエリーコーディネーター #ジェモロジスト #宝石鑑定士 #GraduateGemologist #天然石 #カルセドニー #クリソプレーズ #カーネリアン #chalcedony #chrysoprase #carnelian #apple #greenapple #jewelry #pendant

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?