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門馬 哲史
2019年10月22日 14:45
ホテルの最上階のとあるアイリッシュバー、テーブルの上に置かれた赤いキャンドルの炎は、窓越しに映るカップルを優しく包み込む。「結婚してください。」男性の手には、ダイヤモンドのリングが輝いている。「はい。お願いします。」女性の薬指にはめられた一粒の大きなダイヤモンドリング。そのダイヤの輝きはまるで、二人が見上げた大きな窓ガラスから見える、夜空に輝く星のようだった。なぜ、男性は最愛の女性を