みょうがの苦手な長男でも食べることができた天ぷら
車で5分ほどの距離に新しくできた大きなスーパーは、野菜や果物が安い。先日みょうがを探すと、こんな感じのボリュームだった。
水色のボウルの直径は24cmなので、決して小さくはない。
みょうがというと可愛らしいふっくらした形のものが3本ほど入って¥198ぐらい、という認識でいたのでこのみょうがはなかなか見つけられず、夫が
「これじゃない?」
と指さすまでわからなかった。
「え⁉︎これ⁉︎」
あまりの量に一瞬たじろいだ。
まあ、いろいろ工夫して食べ切れるだろうか。もしどうしても多くて困ったら、階下に住む私の両親に分ければ良いだろうか。
まずは刻んだみょうがとツナをパスタにのせて。惜しげもなく使った。夫は、みょうがを刻む包丁とまな板の出す音が良いと絶賛してくれた。私が昔読んだ幸田文の「台所のおと」という小説の話をした。読んだのはずいぶん前で内容がおぼろげなので、また読もうかな、と思った。
さて、いくらたっぷり使ったとは言え、みょうがはさして減ったように感じられない。
たまたまそこへ長男夫婦が「洗車したいからそっち行くわ。ちょいと洗わせてくれ」と言うので、じゃあ適当にご飯作るから食べて行ったら?となり、このみょうがをせっせと天ぷらにした。
他にもいくつか料理を出したが、長男が
「俺みょうがとか、正直あまり好きではないんだよね…。でもこのサイズならちょっと頂こうかな」
恐る恐る食べてみて、
「ふむ。まあこれは食べられなくはない」
そして、
「いや~、みょうがって初めて食ってみた古代の人が『これは食べられます』って言った気が知れないんだけどさ」
と、古代人のつもりで?『これは食べられます』と言っておどけた。
確かに言われてみれば、子どもの頃、すすんで食べたいと思えない野菜ってあったなぁ。私はかぼちゃ、なすあたりが「絶対に食べられない、というわけじゃないけど積極的に食べたいとは思えない」野菜だった。
夫はもっと積極的な野菜嫌いで(積極的な野菜嫌いと書いて、なんだかおかしな表現だが、夫の場合はこの表現がしっくりくるのでこのままいく)結婚して間もない頃、我が家に来て一緒に食事(私の手料理)した夫の姉は、
「え~⁉△△(夫)、なすなんか食べられるようになったの⁉すごいね!」
と驚いていた。きっと私が作ったものを「これ嫌い、苦手」と無下に言うことはできなかったのだろう。
長男は積極的な野菜嫌いではなかったが、さすがに今回のみょうがや、セロリなど、ちょっとクセの強いものが苦手だったようでそれはまあ、理解できる。
当時子どもたちに「苦手~」とか言われたのかも知れないが、「身体にいいんだから、ちゃんと食べなさい!」などと言った覚えがあまりない。
それぞれ、あまり好きではない野菜や、からいのは苦手など、多少の好き嫌いはあれど。3人の子どもたちの、家に帰って夫婦で食卓を囲む時間は、美味しく満たされて幸せなひとときであろう。
さあ、今日は何を作ろうか。
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