「起こることは、すべて最高でございます」
インドの王様で、ジャナカ王という人がいて、その人の逸話のお話。
ジャナカ王の家臣に、アシュタバクラという人がいて、その人は、王様から「これについてどう思う?」と聞かれると、決まって
「起こることは、すべて最高でございます」
といっていたそうだ。
何が起きても、そう言われたら悪い気はしないので、彼は王様から絶大な信頼を得ていたそう。
そうなると、もちろんほかの家臣は彼に嫉妬するようになり、ある時、王様が手にケガをしたときに、罠にはめられてしまいます。
「王様がケガをされたことを、どう思う?」と。
これに対して、「起こることはすべて最高!
!」と答えたら、王様のケガを喜んでいるようにもとらえられてします。
にもかかわらず、アシュタバクラは、
「起こることは、すべて最高でございます」
と答えたそうだ。すぐにほかの家臣たちはそのことを王様へ告げ口する。
「王様!アシュタバクラは王様のケガを最高と言っています!」
怒った王様はアシュタバクラを牢屋へいれてしまいます。
そして、王様が狩りに出かけたときに、人喰い族に捕まってしまう。その部族は儀式のときに人を生贄として火あぶりにする。
王様が火あぶりになる直前、手にケガがあることに気づく。この部族では、傷物は生贄にできないというしきたりがあったので、王様は、「もう用はない」、と解放されたそうだ。
無事に帰ってくることができた王様は、「私が手にケガをしたのは、お前の言う通り最高であった。にもかかわらず、牢屋に入れてしまった。どのように詫びればよいか」と問うと、アシュタバクラは、
「もし私が牢屋に入っておらず、一緒に狩りにいっていたら、私は王様の傍を離れなかったと思うので、一緒に捕まっていたでしょう。そして、ケガのない私が火あぶりになっていたでしょう。だから私は、牢屋に入れていただいて最高だったのです」
王様はここで、
「起こることは、本当にすべて最高なのだ」
と悟ったそうな。
・・・・最近はまって読んでいる、「ひすいこたろう」さんの本に書いてあったおはなしです。
アメリカの成功者たちへのアンケートで、彼らが成功した理由のベスト3が、
病気・倒産・失恋
らしいです。辛い出来事を自分を深く見つめなおす機会に変えて、災い転じて福となす、となったんですね。
要は何が起こっても、その出来事を未来にどうつなげるか、
「あれがなかったら今はないよな~~。あの頃は大変だったけどさ」と、未来で笑いながら語ってると、もう決めてしまう。そのような未来設定を、もうしてしまう。そう考えていくと、人生で起こることって、やっぱ全部意味があるんだよなあ。と思う。いや、意味を持たせる、と言った方がいいかな。
「モノの見方」が変わる、目からうろこの本です。
とてもおススメ。すっかり、ひすいこたろうさんのファンになっちゃいました!先週だけで3冊読んじゃった!全著書読みたいな(^^♪
何しろ、文章が堅苦しくなくて、親しみやすく読みやすい!
幕末ファンってところも激アツです。
そんな土曜日の午前🎵
さて、神社へいきますかー!★★
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