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【映画雑記】やっぱり「ゾンビ」はいい、という話。

はい、「ゾンビ」の話させて下さいね…。
ジョージ・A・ロメロの大傑作、「ゾンビ」のことですよ。

リアルタイム世代、そしてちょっとハードコアめな後追いファンの間では名高いが、上映用のオリジナルフィルムが現存しないために幻の存在となっていた「ゾンビ 日本初公開版」というものがあった。当時、過激で説明不足と判断した配給会社によって独自のシーンの挿入、無断編集が行われたバージョンなのだが、リアルタイム世代にとってはまさにそれが「ゾンビ」そのものであり、現在の定本である北米公開版はどこか居心地の悪いものだったとそこかしこで語られる。昨年、入念なリサーチのもと、クラウドファンディングという好き者たちの好意(含む俺!)によって復元されまさかの劇場公開。噂には聞きまくったその姿を俺はついに昨年劇場で拝むことができた。そしてクラウドファンディングのリターンとしてブルーレイが届いた。

言わせてもらうぜ。

ゴ ブ リ ン 、 最 高 !

ただでさえ歯切れのいいロメロの編集。本人は不本意だろうが情緒的なドラマをガッツリ削除したアルジェント版をベースにさらに細かくイジった結果、アクション&ゴアで攻めまくるキレッキレの展開に!そして、阿鼻叫喚の地獄絵図に!なるかと思いきや?肝心のゴア描写が突然モノクロになったり静止画になって音だけが流れる謎編集!ところがこれがアクション主体の流れに締まる結果となり悪くない!!っていうかどっちかってえといいかも!!

そしてだね!

ここ!っていうところで逐一ゴブリンサウンドが鳴り響くのでウルトラアッパーな仕上がりになってました!! ラスト、一度は死を決意した男がやっぱり生きる!と立ち上がる瞬間、物凄くカッコよくゴブリンが流れる!北米公開版だとパンパカパーンみたいな間抜けなライブラリー音源になってるんすよね。ゴブリンバージョンで初めて見てたらあのパンパカパーンは許せないかもしれん。

ゴブリンが好きな人は絶対に見たほうがいいです!!まぁそんな人は少ないと思うけど!!ソフト化の予定はないそうです!!そうです、自慢でした!!

しかし、北米公開版のエンドクレジットの間抜けなマーチ音楽も捨てがたいのである。



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