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挫折と再生の旅路を描く大人のための絵本「リトルターン」を読んで。
ある日、ぼくは飛べなくなった…。一羽のコアジサジ(リトルターン)が経験した内面の危機。人生に突然訪れる挫折とそこからの再生の旅路を心優しく描く、大人のための傑作ファンタジー。
飛べないことで悩んでいる人。急に飛べなくなって困惑している人へ書かれた大人のための絵本「リトルターン」を読みました。
(ブルック・ニューマン著/五木寛之訳)
この本を知ったきっかけは、
どこか心が疲れているな、と感じている方には、ぜひ読んでもらいたい本です。
アジサシさんのこの記事を読んで是非とも読みたいと思ったのがきっかけです。
これは、休職中の私が読むべき本だと思い、近くの図書館へ行き早速借りました。
1度読んだだけでは、なかなか入ってきません。
なので15日間の返却期日までに5回は読みました。
そして、自分の心に染みわたらせるように、ゆっくりと何度も読みました。
そして、心に響いた言葉を自分のために残します。
ある日、突然、すべてが変わってしまった。
ぼくは飛ぶことができなくなり、ぼくの生活は劇的に変化したのである。
二度も三度も、くりかえしチェックした。しかし何も壊れたり、なくなっている部分はない。
飛ぶための信念や本性が失われたのかも。
結局、ぼくは、自分の内面が壊れたとの結論に達したのだ。そう考えた瞬間、ぼくはただ、がっかりした。
こうして、ぼくだけの旅がはじまったのである。
もしも求める気持ちを自分の心から追い出してしまったら、その時は自分が求めるものを手にするのは、とんでもなく困難になるだろうと。
ぼくは辛抱づよく待たなければならなかった。
彼はあっさりぼくの弱点を無視し、そんなことはこの世の中では大したことじゃないと言った。
きみは飛ぶ能力を失ったんじゃない。ただどこかに置き忘れただけだ。
探し出すには、丹念に注意をはらって、気づかなかったことに気づくことだよ。
きみが集めてるものの中で、何がほんとに重要で、何がそうでないかに気づかなくっちゃ。
光の当たらない美しさとは何なんだろうという思いにふけった。
光がなくても、それでも蝶は美しいのだろうか?
ただ待って時間を無駄にすることと、待ちながらじっくり学ぶことの違いを発見せよ、ということではなかったのかと。
ぼくは自分の影がぼくのすぐそばにあることに気づいた。以前から影はあったのだろうけれど、その朝まで、そんなことにぼくは気づいたことがなかったのだ。
その意味ではすべてのものたちの影の存在に気づいていなかった。
鳥は、その羽や翼がどれほど価値があり素晴らしいかを知らなければ、本当に飛ぶことはできないのだ。
私も、再び大空へ。そう思わせてくれました。
この本は、勇気をくれる本です。
この空白の期間を自分の力にして再び私も飛び立ちます。
そう信じて頑張ります。
なんしかカッコいい大人になろう。
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