痛い目を見るってのは、本当に人を学ばせますね。【カレー編】

それは、社会人一年目のことでした。
ある日の昼食に先輩社員が
「カレー」をおごってくださるということで
新入社員の私が先輩たちのカレーを
買いに行くという任務を任されました。

確か、６～７人前のカレーを
CoCo壱番屋へ車で買いに行った時のことでした。

出来立ての美味しそうなカレーを
助手席に置き、
安全運転を心がけ
会社まで帰っている時でした。

細心の注意を払い、
急ブレーキを踏まないように
ゆっくりと発進し、
ゆっくりとブレーキを踏むように
時々手を添えながらカレーを守るように
約2kmの短い道のりを帰っていました。

キキキキキーーーーッ！！

相手の信号無視でした。

急ブレーキで何とか衝突を回避することができました。

危なかったッ！！

と思ったのもつかの間
車の中は、カレーまみれでした。
大惨事でした。

半泣きになりながら、会社に帰りました。
おごってくださった先輩に平謝りです。
弁償を申し出ましたが、断られました。
別の方が新しくカレーを私の代わりに買ってきてくださいました。
先輩は、2倍の金額をおごってくださったことになります。
ものすごく、気まずい空気になりながら
いつも美味しいカレーなのに
その日は、味があまりわからなかった記憶があります。

その後、車を清掃です。
社内のカレーを何度も何度も拭き、そして洗いました。
カレーの色とにおいがしばらく取れずに困りました。
そのカレーとタバコの車内の何とも言えないにおいを嗅ぐたびに、
その時のことがフラッシュバックしてしまうほどでした。

それから、私は「持ち帰り」を車で持って帰る時は、
安全運転に気を付けるだけでなく、
急ブレーキを踏むことも想定し、
助手席のシートベルトを駆使し、
しっかりと固定し、
転倒させないようにしています。

痛い目を見るってのは、本当に人を学ばせますね。

カレーに学ぶ、危機管理でした。

なんしか、カッコいい大人になろう。

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