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生まれて初めて「酔う」を経験した時の話

こんにちは。Jessie -ジェシー- です。

今日は気楽な話を1杯……じゃなくて、1本。

私とお酒の話

スコットランドはウイスキーが有名と知り、友人たちとのオンライン飲み会の折に買ってみました。

「WHITE HORSE」ってやつ。有名どころなんですかね?

私、お酒にまったく詳しくなくて。
それというのも、お酒、苦手なんですよ。

炭酸が飲めないからビールは無理だし、何を飲んでも後にアルコールの味が残るだけで美味しく感じられないというか。

今までで唯一「美味しい!」と思ったのは、開封したてのワインの上澄み。

でもそれならぶどうジュースでいいよねって話です。


だからウイスキーを自分のために1瓶買った時は、正直「大丈夫かな……」と思っていました。

小さい瓶とはいえ、飲み切れるかな、と、美味しいかな、というの。

飲んでみた結果、すごくおいしくてびっくりしました!

アルコールが喉を焼く感じ、水割りした氷の冷たさ、香ばしい後味。

お酒って、美味しいんだ! 果てしない感動。

それまで私だけがシラフで参加していたので、オンライン飲み会の友人たちも、私が「うまい、うまい」と言いながら飲み進めるのを喜んでくれました。

初の独り飲み

その2日後。

あの水割りの美味しさが忘れられず、これまた初めて(!)晩酌することに。

美味しいことを理由に晩酌するのは、人生で初めてのこと。

これまでは家族が飲んでるからちょっともらうとか、お酒が好きな人とチャネリングでおしゃべりするからとか……外因の方が主でした。

つまり、私にとってすごく珍しいということ。

原液を舐めて、さすがに濃すぎると思い、前回同様水割りに。

飲み進める間に、人生で初めて「酔う」という経験をしました。

「酔っ払い」体験記

そもそも、その日お酒を飲もうと思いついたのは、おそらく推理小説をたしなんでいた「監理者」くんあたりだったと思います。

今楽しんで読んでいる『リヴィエラを撃て』が、ちょうどイギリスのシーンで、あらゆるキャラクターがスコッチだのウイスキーだの飲んでいるんです。

読み進めるうちに、口の中にあの味が蘇ってきたというか。それで気分になったんですね。

「監理者」くんが原液を舐め、さすがに苦すぎて私が氷と水で割り……飲みながら『リヴィエラを撃て』を読み。

夕食後のひとときを過ごしていると、不思議な気持ちになってきました。


なんか、幸せだわあ。

もうこのまま、何もしなくていいわあ。

明日からも暮らしていくとか、小説家になるとか、どうでもよ……。


……ん?

この思考に至った時、私が「おかしくない?」と出ていくと、急に目が覚めました。

どうやら飲んでいるうちに「パニック少年」くんと「無気力」くんが出てきて、一緒にふわふわしていたようなのです。

未成年の酔っ払いふたりには、奥で寝ていてもらうことにしました。


結論。酔っ払うのは気持ちがいい。

手っ取り早く幸福になれます。おやつと紅茶を楽しむ時の「幸福」とはまた質が違いますね。


ただ、酔っ払うのは危険だとも思いました。

何もかも、どうでもよくなってしまうから。

未来、向上心、努力すべて「別にいいんじゃない?なくても」と思えてきちゃう。

今、このスコッチの水割りがあれば幸せなんだからと。

もし私が数年前にスコッチに出会っていたら、今頃noteを書いてはいないでしょう。手っ取り早く現実逃避したいことがたくさんありましたから。

『山月記』の李徴ではありませんが「あぶないところだった……」と繰り返しつぶやきました。


もう「監理者」くんは満足したようだったので、氷で薄くなったスコッチは、勿体ないけど水道に流してしまいました。

私はスコッチを、飲み会で友達とおしゃべりする時だけ飲むことにします。それが私にとってうまい棲み分けだと思うから。

でも、「仕事終わりの一杯のために頑張る」とか「友達と飲んで話すのが楽しい」とかいう気持ちを実感できたのは、貴重な体験だし分かって嬉しかったです。

酒は飲んでも呑まれるな。

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