Twitterの裏アカをやめた話
使い続けの本アカと、ひっそり裏アカ
2014年にアカウントを作ってからというもの、ずっと同じアカウントで発信し続けてきました。
私のフォローリストには、私の興味関心の軌跡が刻まれています。
しかし、実はついこの間まで、ひっそりと裏アカウントなるものを使っていました。
現在、この裏アカは削除済みで、再び「皇月ノエル」一本に戻っています。
なぜ裏アカ?――繊細な自分のため
なぜ裏アカを作ったかというと、自分に縛られず話したい、と感じたからです。
心身のバランスを崩し、気質や特性のことを探求するかたわらで、ますます昔のことを考えるようになりました。
下の記事にも書いたように、過去の失敗が頭を離れてくれなくなったり、他にもいろいろ。
誰かに発信したい気持ちはありながら、それらを「皇月ノエル」に紐づく媒体で口にすることに、一種の抵抗感めいたものがありました。
中学生の時から使っているこのペンネームには、理想の自分も含まれているというか、自分ではない自分、もっとクリーンなセルフイメージを付与しようとしていたからです。
そんな思いから、これまでTwitterに書くこと、ブログに書くことはかなり精査していました。
ネガティブなだけのことは、基本的に書かない。
日々のつぶやきも慎重に検討したものだけ発信。
すると、どんどんアカウントが窮屈になっていく。書くことが見つからない。
うーん、もっと自由に書けたら。
そう思ったのです。
自分の思ったことを(できるだけ)思うまま書くために、裏アカにもゆるくルールを決めました。
・自分が「繊細さん」であることが伝わる名前にすること
・「HSP」関連の人だけをフォローしていくこと。
・人が不快になる表現以外は、思いついたことをそのまま呟くこと。文章が長くなるならどんどんツリーにつなげる
というようなことです。
裏アカでの発見
「HSP」「繊細さん」関連の人だけをフォローすると、裏アカのタイムラインはすっかり繊細さんワールドになりました。
フォローすれば基本的にフォロバしてくれて、いいねやリプライも柔らかいものが多い。傷ついたことをいたわりあっている人たち。
本アカのタイムラインとの差に驚かされました。
スピリチュアル界隈では数年前から「人類が分化していって、見たいものだけ見る世界になっていく」と言われていますが、こういうことなのかな、と思ったり。
また、ネガティブなツイート(以下ネガツイ)が、その人を人間らしく見せてくれることにも気づけました。
幸せな話題を見ればもちろんお祝いするし、嬉しいなと思うけど、ネガツイや愚痴を不思議なほど不快に感じなかったのです。
「見た人が不快になるかもしれないから……」と先回り的な配慮をして、何も書かないようにしてきた自分を振り返りました。
もちろん、罵詈雑言を言葉を選ばず垂れ流せば良いわけじゃないけど、人間たまには愚痴っても良い、自分もそのひとりなんだと思えはじめたのです。
自分への許容量が広がったというか。
私のネガツイや、過去の辛かったことを書いた一連のツイートに、ただ黙って「いいね」を押していってくれる人たちに温かさを感じ、とても励まされました。
「分かるよ」とも「似た体験をした」ともあえて言わないけれど「いたわっています」と言われているかのような。
心境の変化
そうこうして裏アカでの気ままな呟きを続けているうちに、だんだんとブログやnoteが充実していくようになりました。
発信のブロックが外れた感じです。
「こういうことを発信しても受け入れられるんだ」
「私も励まされたように、自分の体験をできるだけそのまま伝えることが、誰かの助けになるかもしれない」
今まで「皇月ノエルっぽくない」「そういう要素を付与したくない」と思っていたハードルがどんどん下がって、より人間味のある面、ダークでネガティブな面も出していこうかな、と思えるようになってきたのです。
すると本アカの方でも愚痴やトラウマの話を小出しにしていけるようになり、段々裏アカを開く頻度が下がっていきました。
それで、裏アカは削除してしまうことにしたのです。
裏アカ削除のその後
本アカでより日常的なツイートを、飾らず呟けるようになりました。
「今日は具合が悪い」ことも「原稿が好調だ」ということも。
それから、裏アカでフォローさせていただいていた何人かと、HSP、発達障害関連の人のフォローを増やしました。
裏アカはそういう話題の情報収集にも使っていたので、これからもいろいろ知っていきたかったからです。
すると、ますます多くの情報が目に入ってくるようになりました。
中には読んで悲しくなってしまうようなこともあるけれど、そういう時は自分が疲れているわけだから、Twitterをそっと閉じて他のことを。
だらだらTwitterを見続ける時間を、少し短くできたんじゃないかとも思っています。
人生で初めて作った裏アカ。
あえて「これまで発信してきた自分」から切り離され「無名の一個人」になったことで、たくさんの気づきを得ることができました。
裏アカの方で絡んでくれた人たちには本当に感謝しているし、時々「いいね」や「リツイート」が繋がって流れてくるその人たちのツイートを、こっそり眺めています。
最初は裏アカを作ることが嘘をついているみたいというか、隠れてコソコソしているような気まずさを感じることもあったのですが、結果として作って良かったです(*´ω`*)
最後までお読みいただきありがとうございました。
良い1日になりますように。
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