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憧れの街

この歳になって大ぴらに言うことがはばかられるのだけど

東京に住みたい 

のである


好きなことの1つ 観劇  


大きな箱でのゴージャスな作品もいいけれど

東京の下町によくある 小劇場での観劇 これが好きなのだ

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舞台に立つ役者のお腹がなる音が聞こえるとか

飛ばしたつばが降りかかるような小さな劇場で

名前も知らないような劇団が演じる泥臭い芝居

そんな舞台を

これは当たりなのかハズレなのか気にする必要もないくらいに気軽に

仕事帰りとか 休みの日の午後とか

ふらりとまるで映画を観にいくように出かけていく


これが考えただけで満たされてしまうくらい憧れるシチュエーションで

東京に住みたいと思う理由なのだ


でも

そのため息が出るほどのシチュエーションをかなえるためだけに移住するには

歳をとりすぎた と感じるくらいには大人になってしまっている現実。。。。


この先も芝居のチケットと次に大事な新幹線のチケットを握りしめ

現実と憧れの狭間で

かなえることができる時間を逃してしまったことを嘆きつつ

ひとときの夢に浸るために東京へと向かうのである


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