「集中力が続かない」ならシングルタスクを実践する
「最近仕事に集中できてないなぁ」「もっと集中力があったら、仕事をちゃっちゃを終えられるのに」
集中力が続かない悩みを抱えている人は多いと思います。集中できていないと、気持ちばかりが焦るもの。
集中した状態を長時間維持できなければ、高品質な仕事は実現できません。
Crash CourseのStudy Skills講座に「Focus & Concentration(集中力)」という動画があります。そこでは、集中して仕事に取り組むためのヒントが紹介されています。
▲今回参考にした動画
集中し続けるには、ずばりマルチタスクを止めること。すなわちシングルタスク状態で仕事をすることが大事。ではそのために何ができるか?答えは3つ。
①環境を整える②集中力筋を鍛える③休息を十分に確保する
▲「Crash CourseのStudy Skills講座」の紹介記事
①環境を整える
すなわち、1つの作業に集中するだけの場所を用意する。例えば、家の中でブログを書く時はリビングを使い、読書をする時は書斎を使うなどです。
注意が必要なのは、「誰でも集中できる完璧な場所」は無いことです。集中できる場所といえば、多くの人は図書館のような静かな場所を挙げるでしょう。しかし中には、ハリー・ポッターの作者J.K.ローリング氏のようにカフェでの執筆を好む人もいます。
色々な場所を試してみましょう。
②集中力筋を鍛える
動画の中で「集中力は筋肉と同じ(attention muscle)。鍛えればどんどん強くなる」と説明されています。ならば、集中力を強化しない手はありません。
瞑想は、集中力強化に良い対策です。静かな場所でリラックスして、自分の呼吸に意識的に注目することで、集中力を高めます。このことはケリー・マクゴニガル著『スタンフォードの自分を変える教室』にも意志力を強める方法として紹介されています。「集中力は意志力でもある!」
神経科学者の発見によれば、瞑想を行うようになると、脳が瞑想に慣れるだけでなく、注意力、集中力、ストレス管理、衝動の抑制、自己認識といった自己コントロールのさまざまなスキルが向上します。(マクゴニガル, ケリー(2012)『スタンフォードの自分を変える教室』大和書房、p.50)
集中を妨害するものを無視しても、集中力強化につながります。例えば読書に集中している時に、メールチェックをしたくなりますね。この誘惑に負けて、メールをチェックしてはいけません。なぜなら「妨害に負けず、集中する力」が成長しないので。筋トレをしている時に、メールチェックをしていては、筋肉が成長しないのと同じ理屈です。
筋肉同様、集中力も疲労します。適度な休息が必要です。動画では25-30分毎に、5分程度の小休憩を挟むことを推奨しています。しかし集中力が付いてきたら、もっと長時間集中力を持続できるかもしれません。
筋トレのつもりで、集中力を鍛えてみましょう。
③休息を十分に確保する
忘れがちですが、脳みそも体の一部です。体が疲労困憊なのに、集中力だけはあるという状態はありえません。
睡眠は最低6時間、できれば8時間は取ります。そして、日中の仕事の合間にも、可能であれば30分程度の長めの休憩を取ります。このとき、休憩後の作業内容を事前にメモしておきましょう。そうすることで、スムーズに仕事を再開できるので。
私も最近は睡眠時間を6時間~8時間取るようにしています。睡眠時間を多くとってから、前向きな思考ができるようになり、集中力も上がったように感じます。この辺りの変化は、また別のnoteで記事にしたいと思います。
まずは布団に入る時間から決めてはどうでしょうか。
シングルタスクの技術を高めよう
「目の前の仕事に集中すること」が、現代ほど難しい時代はありません。身の回りには、看板、SNS、スマホ等々、集中を妨げる誘惑で溢れています。
周りの人達は、無意識に誘惑に負け続けている人がほとんどのはず。意識的にシングルタスクの技術を高めて、集中して効率的に仕事をこなすことで、自分のための時間を増やすことが可能となります。
最後に古代ギリシャの哲学者、アリストテレスの言葉を紹介します。暗い現代を、集中力を高めて切り抜ける後押しをしてくれる名句。
It is during our darkest moments that we must focus to see the light.
「暗黒の時にこそ、光を見るために集中せねばならない」(ジェリー訳)