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子供をどこで育てるか話し合った話

ちょうど2年程前に、二人目の娘が生まれ、住んでいる家(賃貸マンション)も少し手狭に感じてきたので、
そろそろ引っ越しをしようかと旦那と話し始めました。

(※私たち夫婦は分譲は一切考えておらず、賃貸一択で考えていました)

その頃、上の娘は幼稚園に通っていたので、同じ地区内で通えそうな新居を探したり、
今すぐではなくとも、じきに小学校に上がるタイミングだったので、
その頃に別の地区に移っても良いなぁと、小学校を含め色々と調べたり。

物件もタイミングや出会いがあると言いますが、
なかなか予算に合う良い物件はすぐには見つかりませんでした。

特に焦って探していた訳ではなかったので、その後も暇があれば物件を探す日々を過ごしていました。

そんな中、旦那との日常会話の中で、
「ていうかさ、なんなら東京とかでもいいよね。笑」
と半分冗談、半分本気なアイデアが急に出てきました。

というのも、私は生まれは東京。(実家はもう東京では無いのですが。)
旦那の仕事でも、取引先が東京に多かったので、よく先方から「東京来なよ〜」と言われていたのもあり、
選択肢として東京がゼロではなかったからです。

最終的には東京は引っ越し先の選択肢から外れましたが、そのアイデアが出たことで、
そもそも大阪に住み続けることにこだわる必要性があるのかを考え出すきっかけとなりました。

その時点では、夫婦それぞれの仕事的に、大阪にいなくともできる状態であったことは大きかったですが、
大阪であれ、東京であれ、長女をこのまま日本の小学校に進学させることに、夫婦ともに躊躇する気持ちがありました。

私は、自身の父親の仕事が転勤族で渡り歩いていたので、3つの小学校に通いました。
旦那は生まれてから10歳までフランスの小学校に通っていて、5年生の頃から日本の小学校へ転校してきました。

私が通った3つの小学校は全て日本国内でしたが、
どの小学校へ行っても、独特な疎外感や同調圧力、空気を読まないといけない雰囲気や、個性よりも協調性、
こういったことを常に感じ、自分が新しい場所でどう立ち振る舞うことがベストなのか、子供なりに模索したり反発したりしながら過ごしていた気がします。

どこの場所や国でも、転校生という立場は共通して言えることがいくつかあるかも知れませんが、
日本のそれは本当に独特だと感じますし、私の幼少期に比べると少しはグローバルになった今もなお、その国民性は色濃くあると思っています。


ちなみにうちの長女のことですが、彼女は本当に自由で感性豊かで繊細な性格で、それが彼女の良い部分でもあると思っていて、
そんな良い部分が薄れずに育ってくれたら良いなぁと親として思っています。
そしてもし、日本の小学校に通わせたら、その彼女の良さが押し潰されてしまうような気がしてならないのです。

最終的には学校がどこであろうと強く育つ子は育つと思っていますが、やはり置かれた環境の大切さは子供も大人も動物であっても大切だと考えています。

ではかといって、日本で小学校からインターナショナルスクールに通い、高校あたりで国外に進学するパターンを考えた時に、
それまでに支払う学費を考えると、今の我が家のお財布事情ではなかなか厳しいですし、
さらに通わせながら、国外に進学させる為の貯金までと考えると、到底現実的では無いよね、という話になります。

そこで次に出たアイデアが、
「じゃあもうはじめから日本以外で学校に通わせる選択肢もあるよね。」でした。笑

こうして、「家が手狭になりそうだから引越しをしようか」の話から気がつけば、国外へ移住する話に進んでいったのですが、私たちにはそれがとても自然な流れでした。

そこから、どの国だと現実的に引っ越しができるかを話し合い、
最終的に、旦那の生まれ故郷であるフランスへの移住を目標にすることとなったのです。

私は当初は英語圏を考えていたのですが、なんの縁も無い場所よりも、フランスを選ぶ方が子供達にとっても意味のある選択になると思いましたし、
フランスに行くにあたって渋っていた問題はただ一つ、 “私がフランス語喋れない問題” だけだったので、
そこは地道な努力でなんとかしようと、また別の決意をしたのでした。笑

ちなみにこの話し合いをしたのは2022年の秋〜冬あたりでしたが、結局今もまだ引っ越さずに同じところに住み続けています。
手狭ではありますが、もうこうなったら移住できるタイミングまで無駄な出費をせずに準備をしていこう、と頑張っているところです。

移住をいざ決意したものの、日本の住民票をどうするのか、お互いの仕事進め方、居住地、学校、引越費用、などなど
消化すべきタスクは多く、準備に必要な期間ももう少しかかりそうですが、着々と前に進んでおります。


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