ニセコは観光立国日本のモデルか、バブルか?
現在ニセコは、ウインタースポーツの真っ最中です。朝夕は一本道に渋滞が起こるほどです。コロナの最中も、現在も多くのホテル、コンドミニアム、別荘など冬でも建設ラッシュが進んでいます。街並みは都会のようですが、山のふもとでゲレンデ直結です。
ニセコの地名はアイヌ語の「ニセイ・コ・アン・ペツ」(峡谷にある川)からきており、山と川、温泉など観光には最適な場所です。以前から国内では有名なリゾートでしたが、1990年半ばに訪れたオーストラリア人が移住し、2000年代はじめから主にオーストラリアからの観光客が増え始めました。
日本の中の外国
日本人観光客も来ますが、現在は外国からのお客様で溢れています。日本人は現地スタッフと工事作業員がメインで、お店は外国客用のものが大半です。物価は海外なみとなり、ラーメン3000円、鉄火丼7000円など日本の標準価格3倍ほどです。それでも、海外のリゾートよりは安いといいます。
バイト代も時給1500円から2000円のところもあるようで、東京より高いようです。しかし英語は必須のようで、プチ留学に来る人もいます。コンビニにドンペリが売っているという話は有名ですが、他のものは同じ値段なのでいつも混んでいます。
観光立国日本のモデルとなるのか?
ニセコは北海道の中でも他の場所とは違う魅力があります。まず蝦夷富士といわれる羊蹄山、目の前に広がる山は富士山にも匹敵する眺望です。ゲレンデは様々な場所にあって毎日いても飽きず、パウダースノーの雪質も最高です。冬もいいですが、夏も大自然で様々なアクテビティが楽しめます。
ニセコのおかげで、隣町の倶知安町の地価上昇率が全国一となりました。現地では問題もあるようですが、商業施設も増えるなど、積極的な街作りを進めているようです。新幹線も開業予定で、この地域はますます観光客が増えそうです。以前のように一時のブーム・バブルに終わらせず、新しいリゾートのモデルとして定着させていくためには、まず私たちの意識の改革が必要となるでしょう。
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