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私は読書家ではありません

読書は好きです。しかし、読書家ではありません。本に見事に読まれてしまいます。紙のノートには印象的な文章を書き写しています。

そこですぐれた文体たるための第一規則は主張すべきものを所有することである。
   〜ショーペン・パウエル〜

もし小説の中の言葉が作者の無神経さや、不注意さや感傷なんかによって不鮮明になっていたら、その作品はとりかえしのつかないハンディーキャップを背負うことになるというのがガードナーの持論だった。
〜レイモンド・カーバー「ファイアズ(炎)」より〜

そして、ある日事件が起こる。何かを変化させてしまうはずの事件だ。
〜レイモンド・カーバー「足もとに流れる深い川」より〜

最近はカーバーに小説の描き方を指導したジョン・ガードナーの「オクトーバー・ライト」を読んでいます。彼の作品を手に取る理由になったレイモンド・カーバーを読んだことはとても重要なターニング・ポイントになりました。
そのレイモンド・カーバー先生は発表済みの小説に手を入れて、タイトルさえも変更して、発表しています。それらの作品は初期よりもエピソードが増えて、登場人物の葛藤や奥行きが増した作品が多数あります。
そんな先生の真似事をしてみたくてなりました。私は最近はnoteに投稿した小説を編集して「○○○〜Ver.✧〜」なんてカタチで再投稿しています。本に見事に読まれて深みにハマっています。私はやはり読書によって知性を磨く読書家には成れません。
#エッセイ
#読書
#愛読家
#休日のすごし方



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