男性教員、育休のススメ③〜ここが辛いよ育休は〜
前回の記事で、育休の素晴らしさについて記事にしました。
では、世の男性すべてに育休をオススメできるか?と聞かれたら、
手放しではオススメできない
というのが正直なところ。
え!前回めっちゃいいことばっかり書いてたじゃん!と思った方。世の中そんなに甘くないです。何事にも光と闇は表裏一体なのです。そう、フォースにも暗黒面があるように。
というわけで、今回は育休中に困ったことについて書いてみました。
結論は、
こういったデメリットも考慮した上で、ある程度の覚悟を持って育児休業をとることが大切。そうすれば何事にも代えがたい素晴らしい経験になる事は間違い!
ということです。ではいってみましょう!
①家族とずっと一緒にいるって、難しい
育休を取ってすぐにぶち当たったのがこの問題です。
ずっと一緒にいたいから育休取ったのに、すっと一緒いるのが辛いって皮肉ですね。でもね、やっぱり夫婦間の程よい距離感って大事なんです。お互いが別々のことをしている時間って必要なんです。
例えば典型的なのが「男は働き、女は家庭を守る」ってやつです。もう完全に時代遅れな価値観ですが、夫婦「それぞれの役割」や「適材適所」というものがあるのだと、1年間育休を取って実感しました。ずっと一緒にいるためにはお互い工夫が必要です。
具体的にどういう辛さがあったかというと、まずは「衛生観念の違い」です。
妻は僕には見えない「菌」が見えているようです。「それ汚いからやめて」と言われることが増えました。毎日ちょいちょい言われるのでストレスです。
働いている時はそんなに気にならなかったのですが、基本的に一緒の空間にいることが増えたので「きれいか?汚いか?」という基準のズレが原因で、ぶつかり合うことも増えました。
女性は子供を産むと、我が子を守るために「センサー」が研ぎ澄まされるようです。妊娠してお腹に我が子を宿してから、徐々にセンサーがアップデートされていく感じなんだとか(妻談)。
対する男性は、我が子が生まれてからようやくパパスイッチが入ります。大型のアップデートがどーんと来るので、僕のシングルコアのしょぼいCPUの脳味噌にかなりの負荷がかかったわけです。既に妻は完全に「母親」へとアップデートされているというのに…!
↑妻のアップデートに追いつけず、火を吹く僕のCPU(イメージ)
そんなこんなで、男女のOSのアップデートの差が引き起こす「産後クライシス」が我が家にも訪れたのです↓
衛生観念の違いに留まらず、洗濯物の干し方や畳み方、食器の洗い方、ドアの閉め方(笑)、いろいろ気になることが増えたようです(約1年後に落ち着きます)。
今までと違う、最新バージョンの妻と毎日過ごす訳ですから、やっぱり辛いことも多かったですね。
逆に言えば、この時期にバリバリ仕事をして家庭を顧みなかったら、さらに大きな危機が訪れていたかもしれないと思うと、育休を取った価値は大いにあったと言えます。
ただし家族でキャッキャウフフな、キラキラした育休ではなかったということだけは記しておきます。
②やはり気になるお金の問題
1番気になるのは「お金」のこと、という方も多いはず。
実際に「家計は大丈夫なの?」「貯蓄を崩すの?」「え!奥さんは働いてないの?」と、周りから結構お金のことは心配されました。
はっきり書いておきますと、お金は減ります!当たり前ですが。
ただし育児休業給付金というものがありますので、ざっくり給料の半額〜6割くらいは受け取ることができます↓
それでも、徐々に減っていく貯金残高を見た時は正直ちょっとドキドキしました。育休を取ったら金銭的な負担が一時的に増えるというのは事実です。
しかし教員の場合、比較的復帰はスムーズだと思いますし、今後も働くつもりであれば金銭的なデメリットはそこまで気にしなくてもいいと僕は思います。
③まとめます
✔️子育てモードの妻と一緒に過ごす覚悟
✔️金銭的な負担をもろともしない覚悟
この2つの覚悟ができるのであれば、是非育休を取ってください!すばらしい経験と、素敵な家族との時間が待っています!
しかし今回紹介したのは、あくまで僕のケースです。
家族構成や年齢、奥さんの仕事、育休期間、貯蓄の有無など、様々な要素に左右されることですので、何がメリットで何がデメリットになるかは人それぞれです。
大切な家族とよーく話し合って、これからの生き方について考えてみてほしいと思います。そしてこの記事が「男性の育休」について考える何かのきっかけになればと思います。
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