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臨時休校中の今だからこそ!学校で導入したい外部サービス3選

緊急事態宣言が延長され、日本の多くの学校が臨時休校に。子どもと学校との繋がりが希薄になりつつあります。

それなのに学校は、未だに電話とメールと紙媒体での発信がメイン。ホームページが整備されている学校もありますが、まだまだ時代の流れに遅れをとっています。

そこで今回は、臨時休校中の今だからこそ、積極的に活用したいSNSなどのサービスを3つ紹介します。

ここに書いただけでは何も変わりませんが、この記事を読んでくださった方が、学校や家庭というそれぞれの「現場」で声を上げるきっかけになればいい。そんな思いでまとめてみました。

早速いってみましょう!

LINE 学校プラン

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まずは皆さんご存知の「LINE」

国内の普及率を見ても、もう「インフラ」と言っていいほどに世間に浸透しています。そんなLINEの学校向けプランが、昨年度の3月から無償でアカウントを提供しています。

以下、公式サイトより引用です。

LINEを通じて学校から学生や保護者に対して、必要な情報を一斉に届けることが可能になるだけでなく、チャットやリッチメニュー、アンケートなどの各種機能を利用することで、LINEのチャットで個別の問い合わせに対応したり、トーク画面内から常時最新の情報にアクセスできるリンクを設けたり、学生の状況調査などを行うことなどが可能です。
これにより、新型コロナウイルスの影響で臨時休校となり、直接会話をしたり印刷物を配布することなどが難しい状況における円滑な情報発信・取得に役立てていただくことが可能です。

具体的な利用方法は、
・学校からの一斉連絡をLINEで配信
・印刷物をLINEで配布
・簡単なアンケートをLINE上で実施
・チャット機能で個別の問い合わせに対応
・自動応答機能で、よくある問い合わせに予め準備しておいた回答を送信

など、多忙な学校現場にもってこいの機能が満載です。

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多くの方が利用しているSNSなだけに、導入のハードルは非常に低く、学校側にも保護者側にもメリットの多いサービスだと感じます。

また、LINEはメールに比べると非常に「スピード感」のある連絡ツールです。それがメリットにもなりますしデメリットにもなります。

相手に情報が届くまでのスピード感がある分、保護者の方も学校にスピード感を求めるという可能性も。勤務時間外の対応についてもしっかり線引きしていかないと、かえって仕事量を増やす結果に繋がりかねません。そういったリスクについても議論する必要があるでしょう。

既に岐阜県大垣市では、LINEでの欠席連絡を実現すべく市が予算を組んで動き出している模様。ぜひ他の自治体もこの流れに乗ってほしいところです。

ただし「学校とLINE」というワードの組み合わせは「トラブル・いじめ」といったネガティブなイメージが先行します。

実際はこういった公式アカウントに「既読」機能はありませんし、保護者同士が学校アカウントを通して繋がることもありません。しかし、特に年配の方の多い職場や教育委員会において、LINEのもつ「負のイメージ」をどう払拭するかが導入のカギになると思います。

Google フォーム

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続いてはGoogleフォーム。Googleクラスルームなど、教育関係のシステム開発にも力を入れているGoogle。

その中でもこのGoogleフォームは「今まで紙媒体で行っていたアンケートを全てWEB上で完結させてしまう」という素晴らしい可能性を秘めたサービスです。特別新しいサービスではありませんが、まだまだ学校現場での活用事例は少ないように思います。(特に公立学校では)

先ほど紹介したLINEにもアンケート機能がありますが、このGoogleフォームはそれをさらにカスタマイズできるようなシステムになっています。選択式のアンケートや記述式のアンケート、匿名でのアンケートにも対応しています。

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具体的には、家庭訪問や学級懇談会の調整、匿名での学校評価アンケートなどで活用できそうです。紙媒体ではないので紛失のリスクもありません。回収や集計、分析にかかる手間も大幅に削減でき、時短にもなります。

ただしネット環境がない方のための「紙ベースでのフォロー」は確実に必要になってくるでしょう。

それでも思い切って導入する価値はあると思います。一斉送信のメールシステムを導入している学校は多いですから、そのメールにアンケートフォームへのリンクを貼れば、確実に保護者の手元に届きます。

「おうちの人にお便り渡した!?」「先生からもらったプリント出した!?」というやり取り、早くなくなって欲しいです。

Zoom

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最後はZoom。コロナ禍で一気に注目を集め、今や「Zoom飲み会」があちこちで開催されるまでになりました。臨時休校を受けて、学校では「Zoom朝の会」を開いているところもあるようです。

僕も最近になってZoomを使うようになったのですが、LINEのビデオ通話やSkypeとの違いは、以下の2点でしょうか。

・同時通話が100人(ただし無料アカウントでは、3人以上の通話は40分の時間制限あり)
・写真やホワイトボードの共有可能

元々は遠隔会議で使われることが多かったサービス。1クラス30人以上の学級をもつ学校現場にも非常によくマッチします。

やはり「顔が見える」「声が届く」というメリットは、他のツールにはない魅力です。スマホやタブレット、PCなど、プラットフォームを限定しないのもいいですね。

具体的には、朝の会などの学級づくり、個別や集団での学習指導に使えそうです。

特に臨時休校中の学習指導には力を発揮できそうです。ただし、授業動画をリアルタイムで配信するといった使い方ではなく、個人や少人数での学習補助や質問への回答といった使い方が現実的でしょう。個別に通話して学習や生活の悩みを聞く。少人数で補習的な学習を進めるなどです。

というのも、多くの人数が同時に通話できるとはいえ、30人も同時に議論したり、話し合い中心の授業をしたりするのは仕組み上難しいからです。一部の児童生徒しか発言しない、あるいは発言する人が多すぎて収集がつかない。この辺りの問題は、Zoomを使った授業のノウハウが充実し、場のルール設定や教師のファシリテーションスキルが成熟してこないと、すぐに解決は難しいでしょう。

だからこそ、今この時期に「朝の会」「終わりの会」を実施するなどして、学校も家庭もZoomを使ったコミュニケーションに慣れておく必要があるのではないでしょうか。

もちろん、プライバシーの問題(個人情報、通話中のスクショが拡散されるなど)、ネット環境等の家庭格差問題(回線速度、使用料金、端末の有無など)もあります。

何より「全ての子供に学習の機会を」という教育の公平性の面から見てもクリアしなければならない課題は多くあります。1人1タブレットを目指すGIGAスクール構想とセットで、国や自治体の取り組みにも期待したいです。

おわりに

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いかがでしたか?

もうそんなの知ってるよ!もううちの自治体は取り入れてるよ!

という取り組みもあったかもしれません。

しかし、学校現場は世間が思うほど進んでいません。むしろこういったICTの活用については非常に消極的で「技術的には導入可能でも、現実的にはリスクに怯えて二の足を踏んでいる」というのが実情でしょう。

この記事を最後まで読んでくださったあなたは、きっとこういったICTのポジティブな側面を多く知り、前向きに捉えることのできる方です。

小さなことでもいいので、学校で家庭で、それぞれの「現場」で声を上げてみてください。

あなたの小さな1歩で、何かが大きく変わるかもしれません。

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