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電車で涙する女性

19時半、JR大阪方面行き、女性専用車両。
乗車率4割ぐらい、割とゆったり座って、それぞれ携帯見たり、静かな時間。

斜め前に座っている40代ぐらいの小綺麗なスーツ姿細見の女性。
ヴィトンのバッグ。指輪なし。

泣いてる。

目をつぶってるけど、目から静かにポロポロとしずくが。
マスク越しに落ちてる。目も赤い。

え、どうしよ、声かけようかな。大丈夫かな。
でも失礼かな。
ティッシュは割りと良い柔らかいやつ持ってるけど。。

うーん、どーしよと見てたら、その方はハッと何かに気付いたように立ち上がって、
不慣れな感じでキョロキョロしながらさっと降りて行った。

ちょっと心がヒリヒリした瞬間。
事情はなにもわからんけど、電車で涙するって、
仕事かプライベートか、なにか相当辛いことあったんかな、と勝手にお察し。
気づいてたくせに何も行動を起こせなかった自分にも後悔。
でも心のどこかでこれで、声をかけると彼女のプライドを傷つけることになったかも知れへんし、これで良かったのかもとも思ったり。

思い返せば、そんなわたしも電車で涙って何回もあるなと。
最近やと、ここ1年ぐらいは何回も泣いたかな。

反射的に、我慢できなくて、考えがぐるぐる止まらなくて、悔しくて、納得できなくて、悩んで。
色んなパターンがあったけど。

理由は主に親。

親の望むような結婚が出来なかったこと、親と分かり合えなかったこと。
親の期待に沿えないことを受け入れて貰えず、親から自分をすべて否定されているような、これまでの関係性も愛情もぜーんぶ噓みたいに思えて。
何度も何度も話して涙して、それでも自分なりに一生懸命説明して。
結局、結婚は承諾してもらえたけど、関係性の溝はすごく深まった。仕事も手につかないぐらい、もがき苦しんで、もうこれ以上は話しても「ほんまに埒が明かん」ところまでいった。
正直、全然納得してないし、上手く消化できてない。
いまでも思いだしたら、悔しくて虚しくて、涙しそうになる。

でも、、、この辛さは一生続くわけではない。
辛くても、公共の場でなみだを堪えきれないことがあっても、
人生のどんなステージで、どんな環境であっても、

必ずまた楽しい、幸せな瞬間がある。
また笑える日がくる。
ありきたりかも知れへんけど、大丈夫やからって。

それを少しだけ心のどこかに持っとくだけで、いまは辛いけど、でも心を静かに灯してくれるから。
あの女性には言えへんかったけど、でもほんまに思う。わたしはそう信じてる。

無理やりでもちょっと切り替えて、美味しいもの食べて、あははって笑う方が、一度きりの人生、絶対楽しい!

自分への励ましも込めて。ここで書き留めたいと思った。

ほな、Ciao😊


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