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色はセンスより知識〜ビジネス編〜

大学の講義って・・・

私が美大生の頃、色彩心理学の講義はあったけど、それをデザインに、ビジネスに結びつけられなかったのですが、今は大学で色彩心理学を活かしたデザイン、ビジネスでの活用法を企業でも教えています。
その頃の先生の教え方、講義のやり方等が悪いとは言いたくないのですが、大学の講義を聴いて、今のビジネスカラーには結びつかなかったことが、今さらながら悔しく思います。

社会人になってから

営業職として大手アパレルメーカーに就職。
新入社員研修でカラーコーディネート、パーソナルカラー、カラーマーケティングを初めて学びました。これは私の人生を左右する衝撃的な出会いでした。
世の中には、こんな学問があり、これを活かしている企業が実際にあるんだ!と。その当時はこの技術を活かしているのは、主にアメリカの企業、アパレルメーカーでした。
学びが楽しくて、研修後も研修を実施してくれた色彩を専門とする研究所に自費で通いました。毎週末開催される講座に参加し、新しい知識がグングン入っていきました。
大学時代ではなく、社会人になってから向学心がこんなに湧いてくるなんて、自分でも驚きました。色彩学、色彩心理学、行動科学等、色彩に関連する内容がどんどん脳に入っていく実感がありました。

色のセンスが必須だと信じていた頃

私は高校を出てから、東京の武蔵野美術大学に行きました。美大生だったんだから、私はセンスが良い、人よりできる、わかる、やれるという自負がありました。また、母がニットデザイナーなので、環境から言ってもセンスが良いだろうと思い込んでいました。
でも、センスだけでは成り立たないのがビジネスです。
アパレルメーカーの営業職時代、自分の担当店で店頭ディスプレイを日々行っていました。センスが良い色合い、カッコよく飾る!どう?私のディスプレイ良いよね?カッコいいよね?オシャレよね?
って、自慢げに感じていました。
でも、センスって、要らないの?え?なんで??

アートとデザインの違い

そう、私のディスプレイは売れなかったんです。
私がやっていたのは、アート、自己表現でした。
ビジネスの現場ではデザインが求められます。
ユーザーや顧客の視点、思考、立場、ニーズを捉え、問題、課題の解決をする、それがデザインですよね。そして、それらを網羅し、そこに美しい色や形が表現できたら最高です。

色はセンスより知識

センスが悪いより、無いより、良い方が、ある方が良いけれど、それって、どうやって測るの?
個人差は大きいですよね、センスとか好きとか、嫌いとか・・・。
私は社会人になってから、色彩心理、色の嗜好について深く研究し、今も継続しています。研究の中で、いわゆる統計的なデータを多数持っています。
なんとなくや、流行りで選んでしまう色、配色。本当にそれで良いのでしょうか?
ビジネスパーソン、特にクリエイターを目指す方にぜひ色彩心理学、色彩生理学を知って欲しい!学んで欲しい! クリエイターにはセンスだけでなく、より知識が必要です。
色の知識を学ぶ、また学んだ方でも、社会は日々進化しています。、学び直ししてみませんか?



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