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ずっと行きたかった小樽に、遅い夏休みを取り行って来ました。

現在、取り組んでいる色彩学から見る地方創生について、小樽を舞台に検証してみました。


1. 歴史的景観と色彩の保全
小樽の街は、明治から昭和初期の歴史的建造物が多く残っており、これらの建物の修復や保存において、当時の伝統的な色彩が忠実に再現されています。例えば、レンガ造りの建物や石造りの倉庫群の色は、小樽の風景の一部として観光客に強く印象付けられています。これにより、街並み全体に一貫性と美的価値が生まれ、観光資源としての魅力が高まっています。


2. 観光プロモーションにおける色彩の活用
小樽は観光地として、地域のブランド力を高めるために色彩を巧みに活用しています。例えば、小樽運河周辺のライトアップでは、夜間の美しい景観を演出するために柔らかな光と色彩が使われており、幻想的な雰囲気を生み出しています。このような取り組みは、訪れる観光客に「インスタ映え」する視覚的な魅力を提供し、観光客を呼び込む一因となっています。

3. 地方創生と地域ブランディング
色彩は、地方創生の一環として地域ブランドを構築する際にも重要な役割を果たします。小樽のような観光地では、地元の特産品やお土産物のパッケージデザインにもその地域の特徴的な色が取り入れられることがあります。たとえば、小樽のガラス細工やお菓子などには、海や運河、雪景色をイメージした青や白、透明感のある色彩が使用され、視覚的に地域の魅力を伝えています。

小樽ステンドグラス美術館


4. 季節感と色彩
小樽は四季の変化がはっきりしており、それぞれの季節に合った色彩が観光客の印象に影響を与えています。春の桜や秋の紅葉、冬の雪景色といった自然の色彩が、小樽の景観と調和し、訪問者に豊かな季節感を提供しています。特に、冬のイルミネーションやライトアップイベントでは、白や青の光を使った幻想的な演出が、小樽ならではの冬の魅力を引き立てています。

小樽における地方創生において、色は重要な役割を果たしています。歴史的建造物や観光プロモーション、地域ブランディングにおける色彩の活用が、小樽の魅力を高め、観光客の誘致や地域活性化に寄与しています。

色彩は、視覚的な訴求力を持つ重要な要素であり、地方創生の成功に貢献していることを、再確認出来る旅となりました。

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