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好きな色と選ぶ色は違う??

好きな色、嫌いな色調査

講師歴25年、毎年、好きな色、嫌いな色調査しています。

カラーマーケティングにおいて、好きな色調査の結果の活用を間違って活用しているケースがあります。

例えば、洋服を買う時、好きな色を買うとは限らない、むしろ関係ない。
色において生理学や心理学の解読はかなり重要です。

これはいくつかの理由があります。

1. 実用性と見栄え


洋服や車の場合、好きな色ではなく使い勝手や見た目の問題で実際に選ぶ色が好きな色ではない事が有ります。
例えば、車の場合、黒や白は汚れが目立ちにくく、黒には高級感が付加されます。また、今後の下取りの際のマーケットの広さから黒、白を選ぶケースも少なく有りません。
洋服の場合は特定の場面や季節、ファッショントレンドから色を選ぶことが多いと考えられます。

2. 流行や社会的な影響


流行や周囲の影響を受けて色を選ぶこともあります。また、日本に限っては、”就職活動ファッション”と呼ばれるスタイルが数十年前からあり、一律に同じ色、同じスーツ等を身につける慣習があります。

3. 心理的要因


好きな色はその人の個性や心理状態を反映していることがありますが、実際に購入する際にはより冷静で実用的な判断が働くことが多いです。

4. シチュエーションによる違い


好きな色が特定の場面や物に適していない場合があります。例えば、好きな色がピンクでも、公的なビジネスシーンでは控えめな色を選ぶことが一般的だと考える日本人は少なくありません。

このように、好きな色と実際に選ぶ色が異なることは、個人の生活スタイルや価値観、周囲の状況に大きく影響されます。

嫌いな色

嫌いな色で上位に上がってくる色を見ると、日本の生活圏の中で多用されていれる色です。
例えば、嫌いな色に毎年上位ランクされる茶色、ベージュ。
一般的に茶色、ベージュの服を持っていない人、着た事ない人、かなり少ないと推測します。

カラーマーケティングにおいて、好きな色、嫌いな色の調査結果をもとに商品企画する際は、ストレートに結果を取り込まず、入念な検討が必須です。



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