8・6ヒロシマで何が起きたのか
広島は8月6日、79回目の原爆の日を迎えた。今年は、広島市が打ち出した平和記念公園の入園規制のもと、異様な雰囲気のもとで式典が営まれた。大きな混乱はなかったものの、前夜から原爆ドーム周辺に座り込んだデモ隊と、退去を求める市職員、機動隊らとの間では8時15分過ぎまでにらみ合いが続いた。公園全域への入園規制は、各所にある原爆犠牲者碑への参拝や、平和を求める市民の自由な行動を阻んだ。その一方で、式典参列のために設けた被爆者・遺族席には500席を超える空席ができるなど、例年にない光景