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カンボジアってどんな国?

カンボジアと日本の双方の国のビジネスコミュニティに価値を提供し、ビジネスの成長・発展に貢献することをミッションにしているJCI LABです。

今回もし海外進出や不動産や投資領域に関わる方々で、やりたいけど、状況的に難しいと思って諦めようとしている方、一度諦めてしまった方などいれば、ぜひその気持ちの火種を絶やさずに、一度カジュアルにお話しさせてもらえればと思っています。また業界関係者の中でももし出来ることがあれば、お互いの良さを補い合いながら継続・発展し続けられるようにしていきたいと思いますので、何かあればお話しください。


カンボジアの基礎情報

1. 面積:181,035平方キロメートル  (日本のおよそ半分)
2. 人口:17.2百万人(2022年国連人口基金)日本の約8分の1の人口
3. 首都:プノンペン
4. 民族:人口の90%がカンボジア人(クメール人)とされている。
5. 言語:クメール語
6. 宗教:仏教(一部少数民族はイスラム教)
7. 経済成長率:5.3% (2022年 IMF) 
8.   気候:5月〜10月が雨季、11月〜4月が乾季

外務省:カンボジア王国(Kingdom of Cambodia)基礎データ

カンボジアの特徴その1

ASEANの中心に位置するカンボジア
カンボジアは、インドシナ半島の中央に位置し、母なる大河メコン川と東南アジア最大のトンレサップ湖の恵みによる豊かな自然をもつ国です。「森林の国」ともいわれ、北部国境地帯の大部分が森林におおわれています。

ASEAN10カ国のほぼ中央に位置し、大メコン経済圏を形成するタイ、ベトナム、ラオスに隣接することに加え、メコン川があり、外洋にも面するといった好立地が、ASEAN地域の交通や流通などにおける重要拠点として注目を浴びています。

カンボジアの特徴その2

大親日国家
日本の積極的取り組み(①フランスからの独立時②内戦終結時の和平工作③内戦後の多額の復興支援)を通じて大親日国家に。日本カンボジアの友好関係は昨年2023年に70周年を迎えました。
大親日国家で英語が話せれば、生活ができちゃうという点でもカンボジアは日本の方を魅了しています。

平均年齢が若い
カンボジアの平均年齢は25.6歳で、34歳未満の若者が総人口の70%を占めます。

米ドル経済国
国内流通の約80%が米ドルのため為替リスクを抑制できる国として、投資家の方々から注目を集めています。

カンボジアの一般的なイメージ

さて、「カンボジア」と皆さんが耳にした時にはどんなイメージが湧くでしょうか。一般的に私たちが関わるクライアント様からは、「貧困」・「遺跡」・「地雷」といったキーワードが思い浮かぶとよく聞きます。

東南アジアに位置し、タイやベトナムなどが隣国に並ぶカンボジア。
アンコールワットやタ・プロームなど数多くの遺跡がある観光地として有名。
都市部と農村部での格差拡大している。
人口の35%は1日1ドル以下での生活 カンボジアは189カ国中146位
(国連開発計画(UNDP)人間開発指数2018年のデータ)
毎年撤去できる地雷の数は4万個〜5万個ほど。 撤去資金が不足しているため撤去隊員の数も不足しており、いまのペースだとカンボジア国内の地雷・不発弾すべてを撤去するには100年以上かかるといわれている。

確かに、カンボジアに訪れたことのない方やなんとなくカンボジアをイメージすると上記のようなキーワードを思い浮かべてしまうのは仕方がないと思います。それはやはり、長い内戦やポル・ポト政権の影響からくる社会的な課題も依然として存在しているからだと言えます。

ポル・ポト政権は、1975年から1979年までカンボジアを支配した極左の政権であり、その期間は非常に残酷かつ悲劇的な時代でした。ポル・ポト政権は「クメール・ルージュ」としても知られています。

下記は、ポル・ポト政権の特徴や残酷な出来事です:

  1. 大量虐殺:

    • ポル・ポト政権は都市部の住民を強制的に農村地帯に避難させ、都市の文化や知識階級を排除しようとしました。これにより数百万人が強制労働、飢餓、病気によって命を落としました。

  2. 知識層の抹殺:

    • 教育者、知識階級、宗教指導者、外国に留学経験のある者などが政権によってターゲットとされ、拷問や処刑が行われました。これにより、国内の知識と文化が壊滅的な打撃を受けました。

  3. 強制労働と酷使:

    • 政権は強制労働を推進し、国民を労働キャンプに送り込んで農地を開墾させました。働かない者や反抗する者は非常に過酷な状況に置かれ、多くが死亡しました。

  4. 市場の廃絶:

    • ポル・ポト政権は通貨制度を廃止し、市場経済を否定しました。これにより国内での物品の交換がほとんど不可能となり、飢餓が広がりました。

  5. 虐待と拷問:

    • ポル・ポト政権は反体制派や疑わしい人々を逮捕し、拷問や処刑が行われました。特にタイガーケージと呼ばれる小さな牢獄に拷問を受ける者も多く存在しました。

この時期の出来事は非常に悲劇的であり、数百万人が犠牲になりました。ポル・ポト政権の統治は国内外で広く非難され、その残虐性は歴史的な悲劇と見なされています。

カンボジアの今

では、カンボジアの普通のイメージと比べて、下の写真を見てみましょう。

この写真は、カンボジアの首都プノンペンの景色です。

左側のクチバシのような突起のついた建物は、ワタナック キャピタルタワー。プノンペンの高層ビルで、建物、オフィス、オフィスが並ぶ豪華なショッピングセンターが下にあります。
37階には、プノンペンの夜景を一望できる「Sora Sky Bar」があります。

プノンペン市内の街中の様子です。

カンボジアの方々は、車高が高くて大きめな車を好む傾向があるようで、街中ではコンパクトカー(軽自動車)などを見かけることはほとんどありません。そのため、大きめのレクサスとかレンジローバーなどが人気です。

実は、一般的なカンボジアのイメージに反して、都市部を中心に大型の車が走り、高層ビルが立ち並ぶ、カンボジアは著しい成長を遂げています。

人口ボーナス期突入


カンボジアのGDP成長率

2012年以降はGDP成長率約7%を維持し、2020年、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響により、多くの国と同様にカンボジアも経済的な打撃を受けました。しかし、2021年には回復の兆候が見られ、成長率は持ち直し、2023年は、GDP成長率5.3%に回復しました。来年以降は6%以上の成長率が予測されています。カンボジアは特に製造業、建設業、農業などでの成長が目立っており、これが総合的な経済成長に寄与しています。外国からの投資が増加し、観光業も再び活気づいています。

日本の高度成長期と現在のカンボジアの比較

日本の高度成長期と現在のカンボジアは類似している点があると言われています。

  1. 経済成長の急速さ:

    • 日本の高度成長期(1950年代から1970年代)は、戦後の混乱から急速に経済が成長しました。同様に、カンボジアも最近の数十年で急速な経済成長を遂げています。

  2. 産業構造の変化:

    • 日本の高度成長期には、農業から製造業への転換が進み、製造業が牽引役となりました。カンボジアも農業中心から製造業やサービス業への転換が進み、特に衣料品や電子機器の製造が急成長しています。

  3. 外国からの投資と技術の導入:

    • 日本の高度成長期には、外国からの投資と技術の導入が急速に進み、これが経済発展を支えました。同様に、カンボジアも外国からの投資が増加し、新たな技術やノウハウが導入されています。

  4. 若い労働力の活用:

    • 日本の高度成長期においては、若い労働力が積極的に活用され、これが経済の拡大に寄与しました。カンボジアの平均年齢は約25歳と若い人口構成があり、これが労働市場の活気を生み出しています。

  5. 都市の発展とインフラ整備:

    • 日本の高度成長期には都市部の発展が著しく、これに伴ってインフラ整備も進みました。カンボジアも首都のプノンペンを中心に都市の発展が進み、インフラ整備が行われています。

2023円年だけでも新空港がオープンしたり、新しい橋が開通したり、コンテナターミナルが完成したりと続々とインフラ整備が進んでいます。


まとめ

カンボジアは近年急速な経済成長を遂げ、経済、観光、インフラの発展が著しい国となっています。成長率は5.3%(2022年 IMF)であり、外国からの投資や製造業、観光業の拡大がその要因となっています。また、若い労働力や都市部の発展、インフラ整備などが国の発展を支えています。

カンボジアは歴史的な苦難を経験しましたが、現在はその過去を克服し、新たな時代を迎えています。カンボジアの魅力は多岐にわたり、特に若い世代が多いことや外国からの投資が増加していることが注目されています。

日本の高度成長期との比較では、経済成長の急速さ、産業構造の変化、外国からの投資と技術の導入、若い労働力の活用、都市の発展とインフラ整備といった共通点が見られます。これらの要因がカンボジアの発展を支え、今後も新たなビジネスの機会が期待されています。

次回は、カンボジアが注目される理由についてご紹介していきたいと思います。

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