田中章浩

マスクとサングラス、洋の東西

西洋人はマスクをしない。という話がありますね。感染症云々で語る方もいますが、実は理由はぜんぜん違うところにあるようです。以前、野口先生と山中先生のメンタルコンシェルジュで東京女子大学の田中章浩先生から「顔と声による情動の多感覚コミュニケーション」と題したお話を伺いました。実に面白い話でした。そこで教えていただいた話です。

その中で、東洋人は「目」で表情を伝え読む、西洋人は「口」で表情を伝え読むという話がありました。だから、西洋人はマスクをして口を隠すことを好まないのです。西洋人は東洋人に比較してサングラスの利用率は高いと思います。これも同じ理由で、日本人は目から表情を伝え読むのでサングラスをしている人は不気味に感じるのです。ということは、西洋人にとってマスクをしている人は、私たちにとってサングラスをしている人と同じことになるわけです。

私たちはマスクで口を隠すことは特に気になりません。日本人は相手の表情を読むときに、口はあまり見ず、目を見るのです。日本の絵文字は、口は同じで目だけで喜怒哀楽を表します。西洋の絵文字は目は同じで口だけで喜怒哀楽を表すそうです。ネットで田中先生の講演の映像があり、そこからこの部分のスライドを引用させていただきます。上が日本の絵文字で、下が西洋の絵文字です。日本の漫画の主人公の目が大きいのも、これに関係あるかもしれません。目が細い人は「あいつ何考えているかわからない」と思われるかもしれないので、注意しないとだめですね。


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