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第1回アフター・キャリコン・ラボ レポート

こちらで立ち上げをリリースしましたアフター・キャリコン・ラボの第一回の企画を開催できました。皆さん、ありがとうございます。今は、直接つながっている方のみの半ばクローズドな会としています。体制ができたら、もっと多くの人とつながりたいと思うのです。ただ、今回くらいの人数でのイベントがいい感じかなあと思うので、なかなか悩ましいところです。

毎回、お二人の方にレポートを書いていただくこととしました。ボランティアで立候補いただけました。今回のゲストは、私にとっては企業内キャリアカウンセリングの元祖そのものの、浅川さんです。しっかりとご準備もいただきました。感謝しかありません。では、レポートをどうぞ。

**************当日レポート➀*************************

2022年1月19日にオンラインで開催されたACC(アフター・キャリコン)ラボの第1回イベントのスピーカーは、浅川キャリア研究所の浅川正健さん。浅川さんは、勤められていた伊藤忠商事でキャリアカウンセリング室を立ち上げられた、企業内キャリアコンサルティングの先駆者といえる方です。ご著書の『企業内キャリアコンサルティング入門』を読み進めている途中の参加になりました。
今回のテーマは「企業内キャリアコンサルティングへの気づき~20年を振り返って、そして今から~」。浅川さんのキャリアコンサルティングとの出会いや当初の大変さ、またいくつかの具体的な相談事例を含めて、企業内キャリアコンサルティングの役割や成功例について興味深く伺いました。
当時の丹羽宇一郎社長にどのようにアプローチしていったのかというお話のなかで、社長に直接メールを送り、キャリアコンサルティングの話題や社会的意義をインプットすることを地道に続けていたというところが印象的でした。あいにく自分自身は企業内人事の立場ではないのですが、キャリアコンサルタントは会社や経営陣が「何を大事にしているか」を理解し、経営と同じ目線で人と人の心と組織に関わっていくことなのだとわかりました。
「情熱と工夫が大事」「社員がイキイキと働くこと」と繰り返しながら、私たち参加者の一人ひとりにも目を配って話をされる、浅川さんのお人柄と思いの強さとそのバイタリティにも圧倒されました。キャリコンの資格を取っても、自分が動き出し働きかけなければ何も起こらないと、改めて背中を押された気持ちです。
なかでも、キャリアカウンセリング室の立ち上げで大変だった時期の浅川さんのストレス解消が、飼い犬に話しかける→皿洗い→庭の手入れをすることだったというエピソードはすてきでした。庭で育てたトマトを食べて、今生きていることを実感されていたとのこと。キャリアコンサルティングをする側にとっても、まずは自分自身が元気になれる、イキイキと働ける何かを見つけることも大切ですね。浅川さん、ありがとうございました。
Aさん
第18回キャリアコンサルティング試験に合格。ふだんは人材紹介会社に所属しながら、企業の採用支援をしています。

**************当日レポート➁*************************

1月19日(水)にACCラボ、第1回(オンライン)が開催されました。ゲストは「企業内キャリアコンサルティング入門」ご著者の浅川正健さんです。タイトルは「企業内キャリアコンサルティングへの気づき」 ~20年を振り返って、そして今から~」。主催者のオープニングトークに始まり、浅川さんのお話、主催者との対談、合間には参加者3~4名に分かれてのブレイクアウトルームの対話が2回、その後は約1時間におよぶ浅川さんと参加者の交流がありました。参加者数は45名近くにのぼり、終了後も多くの方が残り、30分オーバーの盛会となりました。第1回ACCラボは、ACCラボ創設の意図としてnoteに書いておられた、「CCが学び始めた頃の情熱を思い出し、今の自分に活かしていくことを考える」。まさにそんな時間となりました。
―40歳で人事部へ異動の転機。「71歳、今が一番イキイキしている」
伊藤忠商事で営業として勤務されたのち、40歳で人事部へ異動。50歳以降、キャリアカウンセリング室の立ち上げから組織のカルチャーとして浸透させるまでの14年間の奮闘についてお話くださいました。ご退職後は浅川キャリア研究所を創設され、全国の企業・人事担当者から寄せられる企業内キャリアコンサルティング導入・普及活動の相談に対しサポートにあたっておられます。
「人生100年時代」に向けて、キャリアコンサルタントに求められるもの、できることは何か?日々試行錯誤している私たちに、考えぬき仲間とともに行動にうつすことの重要性について語ってくださいました。ご著書で提唱されている「6つの機能」についての解説とともに、「71歳の今が一番、公私ともにイキイキしています。それはキャリアコンサルタントに触れているからです!」と仰っていました。浅川さんの生き方に触れ、キャリアコンサルタントとして、一人の人間として、励まされました。
-学校領域で活動している私が感じたこと(第17回合格・B)
浅川さんのお話を通して、企業内キャリアカウンセリング室と学内キャリアセンターの問題点、それらへのアプローチの仕方に共通点があるという気づきがありました。質疑応答で、「キャリア支援室を立ち上げたがなかなか社員の利用がない。どうすればよいか」との声がありました。浅川さんは、「来談のメリットを伝える」「自分で現場をよく歩く」「口コミを活用」「キーパーソンからの広報」など、取り組みの一例をご紹介くださいました。
どの大学キャリアセンターも、学生が来談しないという悩みを抱えています。例えば、「行くと怒られるのではないか」「就職を迫られるのではないか」と思っているなど、理由はさまざまです。これに対して、「来談するとこんな状態になれるよ」とまずはキャリアセンター利用のメリットを低年次から丁寧に伝えていくことから始めたいと思いました。ほかにも、先生と協働しゼミの時間を5分いただき活用促進の場にする。利用してくれた学生ひとりひとりに、周りの学生へ話してもらう。センターに、学生が求める設備を備える。できることは沢山ある!と…。何より、相談者ひとりひとりにじっくりと向き合う姿勢そのものが、ひいては相談者の気づき、自立・自律へとつながるのだと信じて、自身も目の前の学生と対峙していきたいと思いました。
主催者におかれましては、想い一つで全国のキャリコン仲間と繋がれる場をお作りいただきましたことに感謝申し上げます。最後に、浅川さんからは「元気づける何か、誰かを見つけてほしい。夢はかないます!」とエールをいただき、勇気づけられました!浅川さん、このたびは貴重なお話をいただき本当に有難うございました。

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こちらは、浅川さんの著作です。次作も是非、お願いしたいなぁと切実に思いました。ご興味があれば、是非。

※アフター・キャリコン・ラボの設立趣旨的なのはコチラ

※写真は、毎度、一週間の断食のあとの最初のビールを呑む最高のベーカリー「ル・フィヤージュ」。断食したいなぁ。

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