はじめに
矯正協会発行の雑誌は、明治21年の大日本監獄協会発足後直ちに発刊した「大日本監獄協会雑誌」に端を発し、多少の変遷を経て、今日の「刑政」に至っています。
このうち戦前に刊行されたものは矯正図書館のwebサイト上で公開していますが、相当な分量に及ぶ情報への案内として、webサイトで読める文献の中から矯正・更生保護の歴史の上で顕著な活躍をした人物が書いたものに着眼した10選を以下に紹介します。
執筆当時の状況を背景に必要な策を論じたものが主ですが、できるだけ現在の矯正・更生保護を考えるに当たっても参考になると思われるものを選びました。
もちろん、一つの論稿だけでその人の考え全体が理解できるものではなく、また、これら以外にもさまざまな観点から見て重要な文献が多数ありますので、これを一つの契機に協会雑誌文献を一層活用いただければ幸いです。
当協会雑誌の変遷
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基本文献10選
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文献名をクリックすると資料が閲覧できます
1 佐野尚
「監獄の改造に就き或る人の問に答ふ」
大日本監獄協会雑誌6号(1巻6号) 明治21年10月
2 小河滋次郎
「刑の執行の原則は何くにある」
警察監獄学会雑誌第1号 明治22年4月
3 留岡幸助
「感化院設立の急務」
監獄雑誌8巻1号 明治30年1月
4 原胤昭
「東京出獄人保護事業創立半年報」
大日本監獄協会雑誌111号・112号(10巻8号・9号) 明治30年8月
5 清浦奎吾
「行刑回顧録(上)・(下)」
刑政48巻5号~6号 昭和10年5~6月
6 谷田三郎
「<論説> 少年法に就て」
監獄協会雑誌33巻10号~11号 34巻1号~4号 大正9年10月~10年4月
7 有馬四郎助
「在監者の日曜日休役論」
監獄協会雑誌34巻6号 大正10年6月
8 山岡萬之助
「行刑法規改正の趣旨」
刑政35巻11号 大正11年11月
9 牧野英一
「行刑における技術化、経済化、教育化及び法律化」
刑政 46巻1号 昭和8年1月
10 正木亮
「累進処遇における責任と自治」
刑政47巻2号 昭和9年2月
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