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本は人をつなぐ。メンバーで同じ本を読む理由(阿部)2024/12/11

朝礼で毎朝20分ほど、ディレクターでプロジェクトマネジメントに関する本を読み合わせしている。

JBNは長年Webサイト構築をしてきているため、標準化されたワークフローがつくられていて、基本的にその流れを踏襲することでWebサイト構築プロジェクトを完遂できるようになっています。

とはいえ、こうして決まったワークフローが存在する一方で、プロジェクト内でどのようにお客さんやメンバーとコミュニケーションを図っていくかは個々のメンバーの裁量に委ねられています。多くのプロジェクトと同様、Webサイト構築も不確実性が高い領域が多く臨機応変な対応が求められるからです。

近年、デジタルとリアルの境目が曖昧になってきています。リアル活動においてすべての土台がデジタルになってきたと言っても過言ではありません。そうなると、デジタル領域であるWebサイト構築に求められることも増え、プロジェクトの難易度もぐっと上がってきています。

そこで、今いちど「プロジェクトマネジメントとはなんぞや」をメンバー全員で話し合い、今後の活動に活かしていきたいと思い、1冊の本を読み合わせることにしました。

本を起点としてメンバーが繋がるきっかけをつくる

この読み合わせで最も実現したいことは「知識の習得」ではありません。
同じ本、同じ情報を読んだうえで対話をし、プロジェクトの考え方や捉え方の差異を明らかにしていくことを大切にしています。

プロジェクトが複雑化していくなかで、ワークフローやタスクを分解して「やり方」を知るだけでは不確実の仕事を乗り越えることはできないと感じています。

同じ本を読み思考の基準点をつくり、そこから「わからないこと」「未熟な部分」また「できていること」を対話によってお互いに把握していく。プロジェクト難易度が上がる中で、正解を知るだけでなくプロジェクトの向き合い方や自社にとってのプロジェクトのあり方を一緒に考えていく時間。知識ではなく、もっと奥にある自分たちの土台をもう一度捉え直し、未来に向けてアップデートしていく作業です。それも個ではなく全員で。

そこで大事なのは正解を出すことではなく、自己開示し思いをぶつけることです。読み合わせしている本の冒頭にはヨーゼフ・ボイスの社会彫刻という概念が紹介されています。

個人で完結するのではなく、個々のメンバーがプロジェクトマネジメントの解釈と実践を通じて、JBNの組織としてのプロジェクトマネジメント手法づくりに関与していく……そんな景色を見ていたい。


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