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263 分かりやすいコンテンツと分かりづらいコンテンツ。(稲田)2022/12/13

冗長な文章というものが存在します。やたら長くて装飾語も沢山使われているけれど、何が言いたいのかよく分からない。そういった文章の書き手はだいたい下記の特徴を持っていると思います。

  • 物事の本質を掴んでいない

  • 相手との関係性を築けていない

  • 相手の理解力を信じていない

  • 提供サービスの価値を掴めていない

こういう時はだいたい冗舌になる。口調も文章も。冗舌は分かりづらく、相手に伝わらない。「分かりづらいコンテンツ」の本質は文章ではないと思っています。問題は別にある。本質な内容や相手の立場・状況、自社のサービスの市場的意味を掴めていないことが分かりづらさの原因だとぼくは思っています。文章力はその一端に過ぎない。

だから、「分かりやすいコンテンツ」には意味があります。文章力だけの話ではありません。本質の掴み方や相手との関係構築など、「分かりやすいコンテンツ」になるためのいくつかのステップをクリアしているからこそなので。読む価値がある。ユーザーは出だしの数行でそれらを敏感に察知するはずです。Webサイトに訪れても数秒でサッとページを閉じる人は山のようにいます。

でも、「分かりづらいコンテンツ」にも価値はあります。ステップを解決できていないという「問題」を教えてくれます。病気の発熱が体の不調を教えてくれるように。組織や企業だったら、分かりづらいコンテンツをテコに自分たちの問題発見にも活用できると思っています。見て見ぬふりして無視したらダメだけど。「分かりづらさ」に気づかなかったらもっとダメだけど。

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